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ひとこと(8月4週)
どこかへ旅行が
アジサイの広場
小原おき高3
どこかへ旅行が
 
 小原 正之
 
  旅行のやり方は単純に二つのタイプに分けられる。一つは、前もってある
程度内容を検討していくやり方であり、これは多くの人々にとってオーソドッ
クスでもっとも安全な方法であり、とんでもない違算を生じる心配がない。も
う一つは、自由に気の向くままに歩き見て回るものであり、この場合は失策や
困難を引き起こしやすく、危険の多いヘトロドックスのやり方である。しかし
、このタイプは、すべて独自のやり方で自分自身で旅を味わいたいのであり、
風変わりないいものを掘り出す機会があるのである。
 
  こういった旅行などのさいに、いつも計画を立てていると危機的な状況に
対応することができないので、自分の赴くままに旅をしていかなる状況にも応
じられるようにしておくべきであると思う。
 
  そうするためには、常日頃の勉強において、自ら発見するなどといった創
造力を身に付けることができるような勉強方法をしていくべきである。近年の
大学入試の生物の問題を見てみると、単なる知識を知っているかを問われる問
題ではなく、いかに生物に関して、推理力、考察力があるかを問われる問題が
よく見受けられるようになっているのである。つまり、これは我々がどれだけ
自身で切り開いていけるかという創造力をはかるものであり、未知なるものへ
の探求の可能性を見ているのである。だから、これからの時代に我々に期待さ
れているものは創造力豊かであることなのである。
 
  また、危険を避けずに立ち向かっていくという精神も必要とされるのであ
る。例えば、昔話「桃太郎」の主人公である桃太郎は鬼退治で鬼と出会うとい
う危険を恐れずに、構わず立ち向かって行き鬼を倒したのであった。こうして
実戦経験豊かになることで、またどんな状況にも対応しやすくなるのである。
 
  確かに、危機的状況に直面しても乗り越えられなければどうしようもない
であろう。しかし、経験は最良の教師なのであり、さまざまな経験を積んでい
くことによって、人生に一度あるかないかというようなすばらしい発見が得ら
れるものなのであると思う。