ログイン ログアウト 登録
 日本の未来の見取り図―新しい魅力ある内需とは何か Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 1042番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/23
日本の未来の見取り図―新しい魅力ある内需とは何か as/1042.html
森川林 2010/10/13 13:51 



 野口悠紀雄さんの「世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか」「日本を破滅から救うための経済学 再活性化に向けて、いまなすべきこと」を読みました。これらは、日本の現状に対する危機感と、日本の未来に対する責任感が伝わってくる本です。

 以前、言葉の森のホームページで、「中国から離れ、日本の文化創造に目を向けよう」という記事を書きましたが(9月25日)、野口さんの著書にも、その記事と同じ問題意識があることがわかりました。

 現在、日本の企業の中には、アメリカの需要に代わって中国などの新興国家が新しい需要を創出するという考えで、中国での市場開拓に関心を向けているところがあります。しかし、目先の中国市場に経営資源を投入することは、長い目で見ると日本経済の崩壊につながります。

 日本は、日本よりも遅れた中国で生まれる古い内需の供給者になるのではなく、日本で新しく生まれる高度な内需の自己供給者になるのでなければなりません。その新しい内需を作ることが、今の日本に求められているのです。

 しかし、その新しい内需は、現在一般に考えられているような介護、医療、農業ではありません。

 アメリカは、新しい内需として、IT、金融という他国が追随できない高度な需要を創造しました。日本がこれから創造する内需も、他国が追随できない新しい魅力あるものでなければなりません。

 戦後すぐの日本では、腹いっぱい食べられることが魅力の対象でした。高度成長期には、テレビや自動車が魅力の対象になりました。高度成長のころ若者だった人が、家に初めてテレビが来たときや、初めて自動車を持ったときの喜びがどのくらい大きかったかは、今では想像できないくらいのものでした。

 そして、1980年代にはコンピュータが、90年代にはインターネットが魅力の対象となりました。このころは、ITの可能性が持つ魅力にだれもが燃えていたのです。

 しかし、今では、ケータイも、mixiも、ブログも、ツイッターも、単なるコモディティとしての商品やサービスになってしまい、熱い魅力の対象にはなっていません。

 中国をはじめとする新興国で今生まれている大きな需要は、かつて日本人がテレビや自動車に燃えていたころの需要です。すでに過去の歴史となった、先の見通しのわかった需要なのです。

 その過去の需要に、これからの日本の産業が対応して、日本の社会が発展するというようなことは、もうありません。日本は、中国やアメリカがまだ見出していない、新しい魅力的な需要を自らの力で開発する必要があります。

 考えただけで胸がわくわくするような需要。そのためには食べる時間も寝る時間も惜しくなるような需要、寝ても覚めてもそのことばかり考えているような需要が、これからの日本人が創造していく需要なのです。



コメント欄

コメントフォーム
日本の未来の見取り図―新しい魅力ある内需とは何か 森川林 20101013 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
うえおか (スパム投稿を防ぐために五十音表の「うえおか」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 教育論文化論(255) 
コメント1~10件
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2026年4月 森川林
https://youtu.be/2kGf4ZJ 4/22
森の掲示板
行機雲 森川林
 飛行機雲が、  希望のように飛んでいる。  真っ青な空 4/21
森川林日記
脱線の人生 森川林
 大学入試で千葉大学園芸学部を選んだのは、単純に花が好きだっ 4/12
森川林日記
語学の勉強の未 森川林
 語学は、社会科のひとつの章になる。  「言語による文化の 4/12
森川林日記
推薦図書検定の 森川林
 小学校低中学年の図書検定では、本の内容を読めている、読み取 4/12
森川林日記
日本の教育改革 森川林
 教育の目的の重要なものは、子供たちの学力を育てることです。 4/12
森川林日記
これからのロマ 森川林
 これまでのロマンは、悪い敵と戦うときのロマンだったり、 4/12
森川林日記
数学やプログラ 森川林
 数学が大事なのは、物事を考えるときに数学的に考えることがで 4/12
森川林日記
御木本幸吉の時 森川林
創造発表は、参考書に書いてあることではなく、 自分のしたい 4/12
森川林日記
ライブドアニュ 森川林
作文検定 https://news.livedoor.co 4/10
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン