ログイン ログアウト 登録
 難しいことを少しさせるよりも基本をたっぷりさせること Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1076番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
難しいことを少しさせるよりも基本をたっぷりさせること as/1076.html
森川林 2010/11/16 11:06 



 子供たちに四行詩と読書の自習の話をすると、四行詩をしっかり書いてくる子の中に、読書よりも四行詩を優先させてしまう子が出てきます。

 食事にあてはめると、読書が主食で、四行詩はデザートです。

 難しそうなものや勉強の形になっているものを優先しがちなところが、誰にもあるようです。

 勉強では、幹と枝葉を間違えないことが大切です。幹が読書で、四行詩や読書の記録は枝葉です。

 同じように、長文の暗唱も、やさしい事実文ではなく難しい説明文に取り組む子がいます。

 事実文は、言葉とイメージが結びつくので流れがつかみやすいのですが、説明文は、すぐにはイメージも出て来ず流れもつかみにくいので質的にかなり難しくなります。

 説明文の場合は、回数を増やしてやりとげるようにするか、それが無理ならやはり事実文に戻って基本をしっかりやっていくことが大事です。

 似た例で、読書をする時間がないから問題集の読書を中心にするという子がいます。

 これは、受験生の場合にはやむを得ない面もありますが、受験の何年も前から読書を省略してしまえば、かえって本の面白さを味わうという基礎力がつきません。

 小学校低中学年の親で、子供に難しいことを長時間させすぎている人が多いということをよく感じます。

 自分が小学校低中学年のときにやっていたことと同じような生活をさせるのが子育ての基本です。それに、少し改善点を付け加える程度がよくて、自分の小学校低中学年のころの生活とかけ離れたことをしない方がいいのです。

 塾や習い事にたくさん通う子の中に、その教室に行くこと自体が勉強のようになっている子がいます。

 どんな塾や習い事でも、その学習を徹底させようと思えば、家庭での宿題が出ます。

 家庭での宿題が毎日10分であっても1週間やれば1時間になりますから、塾に行って毎週1時間勉強するのと同じ時間になります。そして、実際は家庭での毎日10分の勉強の方が、塾での1時間の勉強よりもずっと大事なのです。

 勉強の基本は、家庭です。同じ学校に通って、同じような塾や習い事に通って、どうして実力に差がつくかというと、その差はやはり家庭にあります。家庭で、読書や対話という学力の基礎となる時間をしっかり確保していくことが大事なのです。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 

コメント欄

小5母 2010年11月17日 0時49分  
 週3回の通塾、塾の宿題、復習などで、自由になる時間は極端に少ないのですが、息子は、問題集読書をいやがらず、どちらかと言うと楽しみながら、ほぼ毎日続けています。
 元々要領が良い方ではなく、どちらかと言えば、四行詩の書き方も雑で、メモ程度。こんなもので良いのか?と、疑問に思っていましたが、まず、大事なことは、毎日続けることなのですね。
 ところで、このペースで読み続け、2回目に入った時、特に気をつけることはあるのでしょうか?

森川林 2010年11月17日 5時18分  
 問題集読書で大事なことは、いいと思ったところに傍線を引きながら読むことです。
 いいというのは、面白い、よくわかった、表現が気に入った、などというところです。
 2回目に読むときにも傍線を引きますが、1回目に読んだときに引いた傍線と重なってもかまいません。
 本当は、繰り返し4回ぐらい読めるといいのですが、1年間の間にはなかなかそこまでいかないと思います。

小5母 2010年11月17日 8時49分  
 有難うございます。読むのに熱中して、傍線を引き忘れることがあるので、これから気をつけるようにします。
 問題集読書をすることで、学校説明会や入学案内とは違う角度で、それぞれの学校を見ることができるように思います。親も楽しませていただいています。

森川林 2010年11月17日 11時32分  
 物語文だと傍線を引くことはあまりないのですが、それでも、「ここはいいなあ」と思ったところには引いておくといいと思います。
 読むときは、傍線を引きながら読むことに徹して、四行詩は、全部読み終えたあとに、その傍線を引いた箇所をもとにして書いていくといいと思います。

コメントフォーム
難しいことを少しさせるよりも基本をたっぷりさせること 森川林 20101116 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ゆよらり (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ゆよらり」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習