ログイン ログアウト 登録
 自主性と強制と放任 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2147番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
自主性と強制と放任 as/2147.html
森川林 2014/05/21 07:47 


 小動物を飼っていると、自主性に任せることの大切さをよく感じます。
 手っ取り早く言うことを聞かせるには、禁止や命令や強制が役に立つように見えますが、強制を続けていると、強制でしかコントロールできなくなります。

 これは人間でも同じです。

 しかし、自主性に任せるというのは、放任ではありません。自主性と放任の違いは、自覚の有無です。

 自主性を育てるには、子供の成長のかなり早い時期から取り組む必要があります。
 まず、自主的に行うことの大切さを、言葉で自覚させるようにします。
 次に、実際に自主性に任せるようにします。最初は、自主的にやりやすいところから始めることが大事です。ハードルの高いことを最初から要求してしまうのはよくありません。
 そして最後に、自主的にできたことを褒めてあげます。
 たまに、短く厳しく叱ることはあるかもしれませんが、年中小言を言うような叱り方はしません。

 勉強も、やることとやる時間を決めて、本人が自主的にやれるようにします。
 そして、自主的にやることの大切さを、言葉で折に触れて自覚させるようにします。自覚をさせるという働きかけがなければ、ただの放任になってしまうからです。

 自主性に任せていると、なかなかやり出さないことがあります。それでも気長に待っていることが大切です。
 しかし、最後までやらなかったとしたら、それはきちんと叱らなければなりません。
 そして、なかなかやり出せなかったということは、多くの場合ハードルが高かったことが原因ですから、分量を減らすなど、自主的にやりやすい仕組みに変えておくことです。

 勉強は、中学生の後半以降になって本人が本気になれば、親が止めてもやるようになるものです。
 そのためにも、小学校時代は、勉強をさせることではなく、自主的にさせることを重点にしておく必要があるのです。



コメント欄

ばんばん 2015年11月1日 12時10分  
このテーマ、今まさに悩んでいるところです。
わが娘は小6、あと半年で中学生。。。このままでいいのか?

娘は頑固な性格なので、幼少期から本人の自主性に任せてきました。親が何も言わなくても、なんでもまじめにこなすので、学校では優等生、勉強も運動もできる(田舎の公立小学校なので、やればすぐにトップにはいけるかと思います)。
その一方で自由奔放で親の言いつけを守らないところもあり、バランスよくのびのびと育っていると安心していました。

4年生になると、突然に、子供がダンスを習いたい、塾に通いたいといいだし、「まあ、やりたいなら・・・」と特に何の期待もせず通わせました。
塾は友達の影響というより、学校の勉強が物足りないからという理由でした。(受験塾ではなく、学校より難しいことを勉強する学習塾です)

ところが、一生懸命やっていたのは最初の半年くらいで、すぐに手を抜くようになりました。
まじめに取り組むが本気ではやらない。
そつなくこなすだけ。
怒られないように、まじめにやるだけ。

そういうやり方は学校以外の場所では通用しません。
ダンスでも塾でも先生に怒られ、怒っても娘には届かないので、見捨てられている状態です。

親としては、結果を出してほしいという気持ちはなく、がむしゃらに取り組むことを通して精神的に成長してほしいという思いが強いです。
いつまでも優等生に安住してほしくない。

その思いで、手抜きをしていることがわかったときは、がつんと怒るのですが、怒られると頑張る、つまり、強制されて努力しているような形になり、それはいいのか?と自問自答の日々です。

かといって、一年間、口を出さずに見守っていても、何も言われないことをいいことに、手を抜きまくりの一年間でした。

「他人から指摘されても無駄、本人が気づかないと何も変わらないから、見守るしかない」という意見も聞きます。

習い事で自由時間もなく、読書すらまともにできない忙しい生活なのに、だらだらと習い事に通わせていいのか?
勉強は中学卒業までは学校中心でOK、本気でやるなら精神的にも成熟してくる大学受験でよい、それまではゆっくりと時間を使い、多種多様な体験をしてほしいと親の私は考えているのですが・・・

自主性と尊重する。強制すべきところは強制する。どこまで見守り、どこで怒り、どこまで怒るべきなのか、道を見失いました。

指導者の立場でいるときは客観的にほかのお子さん、お子さんと親御さんの関係性などを分析して見ることができたのに、自分の子となると難しいです。


森川林 2015年11月1日 20時51分  
 てを抜くというのは、手を抜けるぐらい頭がいいということなので(笑)心配は要らないです。
 小学校高学年から中学生にかけては、特に手を抜く時期です。この時期は、自分というものがまだなく、他人から言われたことをやるだけですから、要領よくやるということに流れやすいのです。
 中3になれば、もっと自覚をして自分で取り組むようになると思います。
 
 でも、それまで待てないと思うので、当面は、本人が自然に熱中してしまうような面白いことをいろいろさせてみることだと思います。勉強などはすぐにできるので、勉強ということから離れて本人の関心のありそうなことを与えて様子を見るといいと思います。
 
 くれぐれも、少しでも勉強に結びつくようになどとは思わないことです。

ばんばん 2015年11月2日 8時33分  
アドバイスありがとうございます。

「手を抜けるぐらい頭がいい」という見方、目から鱗で、思わず笑ってしまいました。
(昨日は追い詰められて泣いていた・・・)

先生の指摘されること、納得します。
たしかに、教え子たちも自分自身の思春期時代も、教師や周りにやらされていただけですね。
自分自身が自覚を持って取り組んだのは高校生のときでした。

オリンピックを目指すようなレベルのお子さんをテレビで見ていると、浅田真央さんなど、好きなことならがむしゃらに取り組めるものだと思っていました。

そういう子供は特別なのか、または、そういう子供でも根本部分では周囲のプレッシャーからやっているだけなのか、わかりませんが・・・いずれにせよわが子は平凡な子なので、比べることが土台おかしいですね(苦笑)

娘は異様なまでに好奇心旺盛なので、しばらく自由に泳がせて、寄り道も人生経験、忍耐強く見守りたいと思います。

気持ちが楽になりました。
ありがとうございました。

コメントフォーム
自主性と強制と放任 森川林 20140521 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
てとなに (スパム投稿を防ぐために五十音表の「てとなに」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン