ログイン ログアウト 登録
 理想の勉強スタイル Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2236番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
理想の勉強スタイル as/2236.html
森川林 2014/10/06 20:03 


 言葉の森では、今、理想の勉強スタイルというものを作れるよう、いろいろ工夫をしています。

 第一の柱は、創造的な作文教育です。作文というものは、どうしても採点する人の主観で評価することが多いので、より客観的な子供自身がその評価を理解できるようなものを目指しています。
 そのためには、第一に事前指導を作文学習の中心とすることです。
 第二には、語彙の豊富さなどをプログラムで自動的に計算し、子供がその数値の変化を自分の目で見られるようにすることです。
 この二つは、既に大体できていますが、今後はもっと生徒や保護者にわかりやすいものにしていきたいと思っています。

 第二の柱は、これから力を入れていくもので、全教科の本質的な実力のつく学習です。
 今の子供たちは、その親祖父母の世代の子供のころよりも、ずっと長い時間勉強しているように見えます。その傾向は、特に、小学校低中学年で顕著です。
 しかし、全体的な学力や思考力ということで見ると、かえって学力が低下しているような印象を受けることが多いのです。
 長い時間をかけているわりに実力がつかないというのは、勉強の仕方に問題があるからです。

 では、どういう問題があるかというと、まず第一に、いろいろなものに手を出し過ぎているということです。
 今の世の中は、教材や学習のツールが豊富なので、ついいろいろなものを少しずつやるような勉強になりやすいのです。
 しかし、学習内容が定着するのは、同じものを同じように繰り返し学習することによってです。
 だから、理想の勉強法は、1教科について1冊の問題集又は参考書だけを、徹底して反復し自分のものにすることです。

 ところが、なぜこれができないかというと、小さいころから目先の変わった楽しい教材に慣れているので、同じものを何度も繰り返すということが退屈に思えるからです。
 それでも、小学校1、2年生までは、子供も親の言うことをよく聞くので、退屈な勉強でも言われればきちんとやります。
 ところが、小学校3、4年生になると、親の力では、同じことを繰り返すような退屈な勉強を続けさせることが難しくなってくるのです。

 勉強は、毎日やるのが基本です。週に何回かがんばってやるという勉強法では、力がつきにくいだけでなく、勉強の習慣がつきません。
 大人は、曜日によってめりはりのある生活をしますが、子供は、大人とちがって、毎日同じことを同じようにやる方がいいのです。

 毎日、家庭で同じことができ、それを毎日先生がチェックしてアドバイスできるように作ったシステムが寺子屋オンエアです。
 これは、ネットを利用して、自宅で勉強している子供たちを先生が見る仕組みです。

 しかし、先生が見るといっても、従来の学習のように、先生が何かを教えるのではありません。先生に教わるのではなく、子供が自分で1冊の問題集又は参考書を毎日こなしていくのです。
 小中学生の勉強には、誰かに教わらなければできないというような難しいものは何もありません。難しく見えるのは、受験で差をつけるためにパズルのような問題が出されることがあるからです。
 そのパズルのような問題も、解法を読めばほとんどができるようになっています。解法を読んでもまだわかりにくいという場合は、ただその問題に慣れていないということなのです。

 しかし、それでもどうしても何度解法を読んでもわからないというときだけ、先生に聞けばよいのです。
 ただし、受験の場合でも、大事なのはそのような超難問ができることではありません。受験は難問の出来で合否が決まる世界ではなく、全教科の総合点で合否が決まる世界ですから、全部の教科にわたって普通の問題がしっかりできていることが大事なのです。(つづく)



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 全教科指導(2) 勉強の仕方(119) 

コメント欄

touko 2016年10月13日 0時3分 77 
小さいころから受験だけを対象に長時間 勉強だけしていると、受験が終わった時に何も残らないような気がしていました。

毎日きまった文量を淡々とこなし、勉強の習慣、基本力をみにつけておけば、必要な時(受験前など)に学力をグンと伸ばすパワーができるのですね。

コメントフォーム
理想の勉強スタイル 森川林 20141006 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ひふへほ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ひふへほ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 全教科指導(2) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習