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頭のよさは国語力に出る as/2304.html
森川林 2015/02/03 21:14 


 頭のよさが関係ある勉強というと、算数数学を挙げる人が多いと思いますが、算数数学は練習の仕方で成績がよくなるので、後天的な努力型の勉強です。もちろん努力には時間がかかりますが、やれば誰でもできるようになります。

 では、もっと頭のよさに関係がある勉強は何かというと、それは国語力なのです。その国語力の中でも、小学生の場合は作文力が、中学生の場合は語彙力や読解力が、頭のよさに関係が深いというイギリスの心理学者の調査結果が出ています。

 国語は、特に勉強をしなくても誰でもある程度はできるので、それほど差のつく勉強だとは思えないと思います。確かに、日常の話題のような易しい語彙だけで済ませられる国語の問題は、できる子もできない子もほとんど差がつきません。
 作文でも同じです。身近な生活作文を書く範囲では、国語の得意な子も苦手な子も、同じようにそれなりの文章を書けるのです。

 差がつくのは、抽象的な語彙が出てくる読解や作文の課題になったときです。そのときに、本当の学力のある子とない子の差が出てきます。そして、その差は、学年が上がるにつれてますます広がっていくのです。



コメント欄

CP 2015年2月11日 20時43分  
さきほど、投稿しましたCPです。

投降した文章の付け加えします。

はじめまして。○○大学に推薦で合格した高3生です。

自分は物理の研究分野のため○○大院に行かなければなりません。
そのためはTOEFLが必要で、それには国語力も必要です。

自分は中学LVの参考書すら少し難しくなると全く解説すら意味不明です。もちろん先生に聞いても意味不明です。

今の実力は今年のセンターが英語75%(国語担当の先生という事ですが、一応英語の実力も載せました。ちなみに、推薦ですので2次の英語力はありません。センター英語も速読できても国語力で解説が意味不明ことがよくあります。)
国語は偏差値20未満29点で、漢字しか正解せず、読解の小問の正解部分は全てまぐれです。センターLVは4~6行読んだだけでもう読めなくなります。(特に評論)
勿論、先に読み進めて見れば分かる事もあるというのが国語の文章らしいのでそうしますが、やっぱり無理です。

いままで、こうやって勉強方法の記載されたHPを沢山見てきましたが、様々な方法や理由が記載された中で、ここの方法と管理者様が一番頼れそうです。
ですので、こんな国語のアホにも助け舟をお願いします。

専門の物理なら、東大でも普通に取れそうですが、文系のせいで、国語のせいで今までの全人生を棒に振ってきたようなものです。

ですから、自分にあったプランをお願い致します。
なぜなら、ここの記事は読みましたが、それでも自分のLV(高3なのに中学すら読めないバカアホ)に合った方法を考える事が出来ないからです。

何卒宜しくお願い致します。

追記

自分は発達障害であり、国語学習に(特に理解力に)問題があります。
そのことで、健常者に合う方法が通用しないのかもしれません。

そこで、聞きたい事は、
失礼は承知していますが、
この通信教育の過去の受講生の中で、発達障害児でも飛躍的に伸びた実例があるのかということです。

このHPに記載された方法や理由は他サイトと違って、色々と本質的で安心できそうにも思います。
しかし、私のような発達障害者には障害者なりの方法があり(数理力の過度の欠如による学習障害等。ググればすぐに出てきます。)、ここの方法が自分に合うかの判断をしたいです。
失礼ながら、比喩的に言えば、
(今までどこのサイトにも実績がないので)、その意味で前例がないから、ここに書かれている(どんなサイトにもあるたまたま色々やったら出来るようになった人たちのサイトに記載された勉強方法のみの学問的本質を突かないやり方の天下り的な羅列)優れた方法も障害者には存在しない方法と等価になり得るからです。

本当に失礼な事を書いてしまい申し訳ありません。

しかし、今まで探したサイトの中で一番信用できそうなものここであるので、ここの自分の国語を委ねるためにも、自分の文章を読めないという、長年のコンプレックスを克服するためにも、どうかご回答お願い致します。障害だからといって不可能で終わらせるわけにはいきません。

研究のためには、受験のためのものであるが、物理の思考力とは関係がなく(日常生活には使えるけど)、研究の数理的処理には使わない国語を今の時代の日本という国、いや、全世界は全員にまんべんなく出来て当たり前だと突きつけ、関門に用意してくるので、どうしても国語力を上げる必要があるのです。

最後に、長文になってしまい誠に申し訳ございません。

それと同時に、長文を読んで頂きありがとうございました。

森川林 2015年2月12日 17時21分  
 コメント拝見しました。

 文章読解の障害(読書障害)というのは、たまに聞きます。意外とそのこと悩んでいる方も多いのではないかと思います。
 こちらでは、読書障害用のプログラムはありませんが、次のようなケースがよくあるようです。

 それは、
・子供のときは読書障害で、先生にも親にも理解されず、自分でもわからず悩んだ。
・しかし、大人になるにつれて、自然に治っていた。
というケースです。

 人間には、人によってさまざまな長所や短所があります。
 その対応の仕方は、二つあると思います。
(1)苦手なことでも繰り返しているうちに慣れる。
(2)苦手なことは前面に出さず得意なことを前面に出すように工夫して生きていく。

 「慣れる」ということについては、自分の気に入った説明文の音読暗唱がいいと思います。
 内容を理解するということを考えず、何しろ繰り返し音読して暗唱できるようにするということです。

 暗唱の仕方は、下記のページを参考にしてください。
http://www.mori7.net/mori/mori/annsyou.html
 毎日10分を目安に続けていけば、l1か月で1000字の暗唱ができます。
 それを1000字で終わらせずに、本で言うなら10ページから30ページを全部暗唱することを目標にやっていくといいと思います。(30ページの暗唱だと30分かかるので、毎日の練習はその一部を10分ぐらいかけてやっていくようにするといいです。)

 これが、読書障害の治し方というのではありません。
 しかし、慣れるということで言えば、同じものを繰り返し音読するのがいちばんいいので、できればやってみるといいと思います。

CP 2015年2月24日 21時53分  

返信遅れて申し訳ございません。

また、いくつか質問があります。
ここで言っている読書障害とは各年齢層の平均と比較して内容理解力の欠如が見られる事例のことでしょうか?

自分は国語に関する障害は情緒障害で、感覚的な内容をつかみとれません。もちろん、感覚で現代文は読めないという事実を(理解はしていなくても)とりあえず知っています。

最小レベルの国語力で文章を考え始めるという極限を考える時、ある程度の言語感覚能力が必要ということはないのでしょうか?

自分が他の健常者と比較して思う事は、

まず、言語感覚という(すくなくとも我々障害者には)「公理」であるツールを用いて、しかも使用方法を理解した上で、それらを初めの小学校の低いレベルに適用して、国語の世界に入り、そこから読解力向上の為の努力を始める事ができると考えています。
それは我々にとっては「公理」という存在である「言語感覚」を用いて、そこから切り抜けていけるのであり、自分たちは小学年のレベルからストップしたままという考えがあります。

国語の本質は内容理解力であることは様々な文献から知り、ここではより深い考察がありました。

しかし、その内容理解云々は感覚的な情報処理の延長線上にあるのではないかと思っています。

一方で、スラスラ暗唱が初めの一歩という記述があり、それこそ内容を頭に入れやすくするための手段でそこに、言語の感覚的理解のためのプログラムが埋め込まれていると考えるべきでしょうか?そして、そのような事を繰り返した結果、読書障害が改善されたという事でしょうか?ここで、(脳科学的なものなのかどうか分からないが、多分そうであると思う)情報の認識という観点から考えるとすると、

数理情報も文章情報も同じ「情報」という事物ではありますが、本質が全く違う事は今はだれでも知っています。さらに、文章的情報にも、感覚的成分と論証的成分が含まれているのも確かな事だと思います。

ただ、(1)この文章的情報の認識に関しては、感覚成分が情報認識の基礎であるということはないのでしょうか?つまり、先ほどの小学年レベルの話。
また、(2)情報の論理性(特に、普通の評論文)とは感覚的事実によって保証されるのではないのでしょうか?


(2)に関しては(内容理解ができるできない云々ではなく)純粋に文章内容に関してですが、特に哲学的文章については情緒的な感覚的な理解、文化的な感覚的な理解に基づく文章、つまり、ただ論理を追うという事ではなく、感覚認知能力による感覚的成分の処理も論理情報の処理の一環であり、論理と感覚は切っても切れない存在なのではないでしょうか?そして、このような状況下で私たちは(今の議論の上では)感覚的情報の理解力がないために困っているということではないのでしょうか?

だからと言って、数理情報に基づく専門書の理解にも論文の作成・添削(教授には添削能力も要るらしい。私にこのことをやるのが、博士課程修了後の10年後に可能か分かりませんが。)には関係ないとは思っていませんし、後に述べるように数理情報作成の際も結局、文構成の点から問題が生じてしまいます。
さらに、文章構成力には文章に関する作業全てに関係する感覚的構成要素の一部も入っていないとも思わないので、論文作成には感覚的情報の掌握力も必要不可欠であり、その掌握方法を知りたいです。
(内容がかなり抽象的になってしまい申し訳ないですが、)勿論、このような事を机上の思考のみで議論しても、頭に入れるための作業という「認識過程」は「実行」により評価されるものなので、現時点で議論の結末を求めるのは無駄なのかのしれません。

ただ、その「言語感覚」という観点からの説明は(自分の見た文献の中では)なく、自分のような人間にとっての真に適切な方法は一体何か?と途方に暮れ、何一つ実行せずに挫折する可能性もあります。もちろん、同じ文を何度も繰り返し読むという事については、気概の問題かもしれません。実際、以下のサイトには成績向上事例があります。
ただ、彼らが障害者であるかはわかりませんし、(ただそのような気(系けい?)は少なからずあるでしょう)これが遠回りの方法かもしれないです。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=282760

ほかにも、何回も読めば分かるという記述ばかりが見られ、「だから、お前らは結局わかるやつだったんだよ」とウンザリするときもあります。
ただ、このサイトではこの事に加えより詳しい考察(自分がここの指導理念を正しく理解できている自信はありませんが)とそれを元にした正しい添削をしてくださるという特典があり、最終的にここに頼る事に致しました。そして、「言語感覚」とは何かということも聞きたいです。
勿論、ここで結局「(おおざっぱに言って)読むことでしか読解力が得られない」という結論がでても、(家計の都合によっては)ここのお世話になるかもしれません。

すこし、話が変わりますが、ここのプログラムは大学生が4年間もできますか?
また、アパートとなると近隣に大学生のやるべき事でない事が伝わるので、指導に関しては恐縮ですが電話応対ではなく、メール通知でお願いできますでしょうか?
今は親のPCを使用していますが、入学後に自分用のPCを購入するつもりですので、
そこでやりたいと考えてます。

以上が質問と意見表明になりますが、今自分は部活誌(化学部)で大学物理の教科書の高校生用の翻訳でコラムとして載せようと、(こんな国語力、文章構成力の自分が)文書を書いています(先述の数理的情報作成)。これは自分から立候補したものですが、理論内容でなく文章構成、接続詞など言語使用に関して色々と指摘され、頑張って訂正しているところです。
そのことについても、ここの投稿に関しても相手に伝わる文章が書けているか自信はありませんし、自分はこういう流れで書きたかったのに細かい部分の訂正に関する言語的制約のため構成がうまくいかなかったため、必要な文章を盛り込めていない、また、重複した質問を返答してしまう可能性もありますが、そこはなるべく改善するよう努力を致しますので、そのときはまたご回答をお願い致します。


森川林 2015年2月25日 5時1分  
 読書障害と、感覚的なことが読み取れない障害とは、分けて考えるとよいと思います。

 読書障害が年齢とともに治ったという例は多いのではないかと思います。それは時間をかけた慣れによってだと思います。
 だから、その障害の克服を意識的に取り組むとすれば、音読の反復と暗唱が有効な方法だと思います。
 ただし、暗唱と言っても、それほど気楽にできるものではありません。例えば、30ページの文章を音読する場合、読むだけで30分かかります。その文章を100字ずつ区切って毎日10分から15分間暗唱して、最終的に全文を暗唱できるようになるには、1年半以上かかります。
 しかし、そういう方向さえ決めておけば、それが最も効果のある方法だと思います。

 一方、感覚的なことが読み取れないという問題は、また別の問題です。
 理屈の理解はできるが、相手の心の中を推測することができないという場合、それは物語文の読解ができないという形で表れますが、国語力の問題ではありません。
 感覚的な読み取りができない原因のひとつは、幼児期に機械的な音声(テレビとかCDとか)に触れすぎたせいだと考えられていますが、まだ確かなことはわかっていません。

 感覚読み取り障害の場合は、その苦手分野が表面に出ないような工夫をして自分の人生を切り開いていくということになります。
 人間は誰でも得意な分野と苦手な分野があります。
 若い時期は、苦手を克服することに力を入れていくべきだと思いますが、ある年齢から上になったら、得意を生かすことに力をいくのが能率のよい生き方になります。

 大学生の時期は、自分の将来の仕事を決める時期です。
 この時期に、自分がどういう仕事をして生きていくかを考えるのですが、それには、自分にどういう得意分野があるかをいろいろ試してみることです。
 大学時代は、勉強の時期というよりも、勉強以外のものも含めた挑戦の時期です。

 その挑戦の一つとして、言葉の森の作文を受講するのは、よいことだと思います。
 今のままの文章だとかなり読みにくいので、これから練習をしていく必要はあります。
 ただし、その場合、電話指導は必要です。大学生でも社会人でも同じように勉強していきます。

 しかし、その文章力の練習と、感覚的なことが読み取れないという問題の克服は別のことです。
 感覚の問題の方は、それを前面に出さないような工夫をして生きる方法を見つけていくことです。
 そういう工夫ができれば、むしろそれが自分の得意分野になると思います。

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