学力には、二つの道があります。
ひとつは、与えられたものを咀嚼し自分のものにする従順な学力。
もうひとつは、無いものを作り出し、作ったこと自体を喜びとする奔放な学力です。
人間が小さいころは、二つの道はつながっていて同じ一本の道を進んでいるように見えます。
しかし、年齢が上がるにつれて、二本の道はだんだん分かれていきます。
それは、それぞれの個性です。
作文力にも同じような二本の道があります。
ひとつは、まともな作文を書く力。
もうひとつは、面白い作文を書く力です。
まともな作文(構成、表現、字数などの項目が一応全部できていて習った漢字もきちんと使ってある作文)を書いている子を見ると、親は、「何かものたりなところがある」と思いがちです。
しかし、そういう子は心配は要りません。
学力はしっかりしているので、そのまともな作文をそのまま伸ばしていけばいいのです。
面白い作文を書いている子をみると、親は、「何か心配だ」と思いがちです。
確かに、学校の成績にはムラのあることも多く、放っておくと自分の好きなことしかしない子になりそうな気がします。
しかし、そういう子は社会に出ればどこでも活躍できるのですから、家庭では基本さえしっかり押さえておけばよいのです。