ログイン ログアウト 登録
 小1の勉強スタイルがその後の小学校生活の大事な基礎になる――小1から始めるオンライン作文 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3510番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
小1の勉強スタイルがその後の小学校生活の大事な基礎になる――小1から始めるオンライン作文 as/3510.html
森川林 2019/01/18 11:40 

●小1はその後の学校生活の土台となる時期

 小学1年生は、勉強のスタイルが決まる重要な時期です。

 そのときに、大事なことは、
1.自主的に勉強する習慣を作る
2.親子の対話の時間を作る
3.読書を最も大事な勉強とする
4.子供の幸福を常に考える
5.創造的なことを評価する
6.何事も楽しくやるようにする
7.友達と交流する機会を作る
です。

●近所の同学年の子供が気になる

 ところが、この時期は、お父さんお母さんも初めての子育てで勝手がわからないことが多いので、周囲の影響を受けることが多いのです。
 特に、成果が表面に見える勉強は、親の心を動かします。
 例えば近所で、もう英語を喋れる子がいるとか、もう算数の勉強で先の学年までやっている子がいるとか、あの子もこの子も塾に行っているとかいう話を聞くと、内心穏やかではいられません。
 他人は他人、自分は自分と言えるのは、自分の過ごしてきた子供時代に満足している人だけで、ほとんどの保護者は、自分が子供時代にもっと何かをしていたらよかったはずだという気持ちを心のどこかで抱いています。

 そこで、成果の見える勉強に子供を取り組ませると、やはりすぐに成果が出るので、そこで安心してその勉強の方向に力を入れすぎてしまうことが多いのです。
 ところが、成果がすぐに見える勉強というのは、基本的に知識や技能を覚える勉強ですから根の浅いものが多く、先にやっても後からやっても結局は誰でも同じところに行き着く勉強なのです。

●本当に大事なのは日本語の読む力と考える力

 小学校低学年のころは、知っていると知らないとでは大きな差があるので、その差を埋められないように感じることがありますが、学年が上がり、小学校高学年になると(中学生、高校生になるまで待たなくとも)、結局みんな同じようなことができるようになったということがほとんどです。
 しかし、小学校高学年あたりから逆にどんどん伸びてくる子がいます。それは、知識や技能の勉強を先取りした子ではなく、勉強の土台となる考える力をつけてきた子と、それを自主的に楽しみながらやってきた子です。

 その勉強の土台となる考える力、つまり思考力とは、日本語を自由に駆使できる力で、その勉強法が読書と対話なのです。
 ところが、読書と対話は誰でもそれなりにやっていて、そこに差があるようには見えません。見る人が見ればその差ははっきりとあるのですが、日常生活では気づきにくいものです。
 また、今はほとんどの家庭が共働きで保護者が多忙なので、読書や対話のように結果の見えないことに時間をさくよりも、とりあえずは結果の見える勉強的なことだけをしておけばいいと考えてしまうのです。

●やらされる勉強では形だけの勉強になる

 ところが、小学1年生のころは勉強のスタイルができる時期なので、このとりあえずの勉強が、その子のその後の勉強の仕方を決めてしまうことが多いのです。
 それがどういう形で表れてくるかというと、まず勉強を楽しいものとしてではなく苦しいものとして見る姿勢ができることです。
 次に、できたかできないかという結果だけに関心を持つようになり、自分なりに工夫しようとか別のやり方を考えてみようとかいう過程がおろそかになることです。
 よく中学生ぐらいになると、答えを書き写してできたことにしてしまうという生徒が増えてきますが、その土台は小学1年生のころからの勉強の取り組み方にあるのです。
 そして次に、人から言われたことしかしない、それも言われた最小限のことまでしかしないという省エネ型の勉強スタイルになってしまうことです。勉強は、自分からやるのではなく、人に言われてやらされるものだと思ってしまうのです。

●作文を軸にして読書と対話の力をつける

 では、どうしたらよいかというと、基本は勉強の時間を取りすぎないことです。
 しかし、勉強をしないというのではありません。短い時間でいいので、自分で毎日勉強する習慣をつけることです。
 そして、何よりも優先するのは、読書と対話で、日本語を豊かにする生活をいつも考えていくことが大切なのです。

 その点で、私(森川林)が考えている最もいい方法が、言葉の森のオンラインの親子作文に取り組むことです。
 これは、寺子屋オンラインの作文クラスというもので、スマホやタブレットやパソコンを使って、家庭からウェブ会議で5、6人の少人数クラスに参加し、作文を書く勉強をするものです。
 子供がひとりでも参加することができますが、低学年の場合は勉強する子供の近くに大人がいることが必要になります。低学年の子は近くに家族の誰かがいるだけで安心するからです。また、スマホの操作などでとまどったときに、近くにいる人に手助けしてもらうことがあるかもしれないからです。

●小1から始めるオンライン作文

 この寺子屋オンラインの作文クラスのよいところは、たくさんあります。

(1)低学年のうちから、毎週作文を書く習慣ができます。
(本人が書けない間は、親子の対話をもとに親が作文を書きます。親の書いた自分の作文を読むことが子供の作文の勉強になります)

(2)自分の作文を発表するので、人前で発表する力や人の話を聞く力が育ちます。
(発表がまだできない場合は、先生がかわりに読んで発表します)

(3)読んでいる本を紹介するので、毎日本を読む習慣ができ、ほかの人の読んでいる本を参考にすることができるます。
(本の紹介は、口頭で言いにくい場合は、読んでいる本を見せるだけでかまいません)

(4)保護者懇談会がいつでも行えるので、子育てに関する質問や相談にもすぐに対応できます。
(個人的な個別の相談も受け付けます)

(5)作文を書く材料として季節の行事や遊び、理科実験や工作の企画に取り組めるので親子で知的な交流ができます。
(金額や手間のかからない面白い企画がたくさんあります)

(6)小学校低学年のうちから作文や読書で交流したクラスのメンバーは、生涯続く学習の友達になる可能性があります。

(7)これから必要になる学力としての考える力や書く力が育ち、考えることや書くことが好きになります。

(8)子供が、お父さんやお母さんと日常的に知的な対話を楽しむような文化的な家庭生活になります。

(9)子供が用事などで欠席した場合も、授業の動画を記録できるので、親子で後で見ることができます。

(10)オンラインなので、どこかに出かけている場合も、家庭以外のところから授業に参加することができます。
(ときどき、親の運転する車の中から参加する子がいます)

(11)夏休みなどの長期間の休みに、読書作文キャンプなどでオンラインのクラスの友達と交流ができます。
(那須合宿所、横浜港南台教室などで)

(12)希望する人は、作文以外の発表学習(主に理科実験的な発表が多いが内容は自由)や、自主学習(国語や算数の家庭学習を先生がチェックする仕組みで学習内容は自由)にも参加することができます。
(発表学習、自主学習は別料金です)

(13)言葉の森の作文の勉強は、高校3年生まで続けることができるので、今後増える推薦入試、AO入試の小論文対策になります。
(言葉の森の作文指導は小中高一貫のカリキュラムです)

(14)勉強力の重要な基礎となる暗唱の練習が、友達との交流の中で、家庭で無理なく取り組めるようになります。
(暗唱検定もあるので、勉強の目標にすることができます)

(15)小学1、2年生で作文の勉強に関心のある家庭は教育全体への関心も高く、子供も知的で個性的な子が多いので友達からのよい影響を受けやすくなります。

●オンラインの無料体験学習 参加者募集中

 この小1からの寺子屋オンラインの親子作文クラスは、2月から次の時間帯に無料体験学習ができるようになりました。
 それぞれのクラスの定員は5、6名です。

 体験学習を希望される方は、体験学習のページからお申し込みください。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
※体験学習は、寺子屋オンライン作文と個別電話指導作文のどちらでもできますので、寺子屋オンライン作文の体験を希望される方はその旨を「ひとこと」欄にお書きください。

 体験学習は、寺子屋オンライン作文でも、個別の電話指導作文のどちらでもできますが、小学1、2年生の方は特に寺子屋オンライン作文で友達と一緒に学習する形をおすすめします。

 なお、寺子屋オンライン作文の時間の都合がつかない場合は、個別電話指導で受講しておき、寺子屋オンライン作文の受け入れクラスが増えたときに移動することもできます。

 新小1、新小2対象の寺子屋オンラインの親子作文クラス(2019年2月現在)
月 16:00~16:45
火 16:00~16:45
水 16:00~16:45
木 16:00~16:45
金 16:00~16:45
日 9:00~10:00、10:00~11:00
(寺子屋オンラインのクラスは、休んだ場合も授業の様子を動画で記録しておき後で見ることができます。また、休んだ場合の授業の振替は、個別電話指導でいつでもできます。)



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 親子作文コース(9) 小学校低学年(79) 

コメント欄

森川林 2019年1月18日 12時1分  
 作文の勉強は、小1ではまだ早いと考えている方が多いと思います。
 一応の文章が書ける小3ぐらいになってからと思う方が多いのですが、そのころにはもう勉強のスタイルが決まっています。
 本当は、まだ勉強の形が作られる前の小1、小2のころから始めるのがいいのです。
 言葉の森の親子作文は、作文がまだ書けない子でも作文の勉強ができます。
 それに加えて、読書の習慣がつき、暗唱の練習や、人前での発表や、親子の対話など、その後の学年からでは難しいことも多いいろいろなことが無理なくできるようになるのです。


nane 2019年1月18日 12時12分  
 小学1、2年生のころの勉強は、誰が教えても大体うまく行くので、お母さんが力を入れればどの子もよくできるようになります。
 しかしそこで、今の勉強だけでなく、将来の学力も考えていく必要があります。
 それは、今の勉強と将来の学力が結びつかないことがしばしばあるからです。
 そういうアドバイスがいつでもできるのが、オンライン作文の長所のひとつです。


コメントフォーム
小1の勉強スタイルがその後の小学校生活の大事な基礎になる――小1から始めるオンライン作文 森川林 20190118 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
るれろわ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「るれろわ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 親子作文コース(9) 小学校低学年(79) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習