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東大推薦入試型の学力をつける「発表学習クラス」の自由な勉強 as/3574.html
森川林 2019/02/21 08:17 

 発表学習クラスは、以前行っていた小学校低中学年向けの「読書実験クラブ」と、中高学年向けの「思考発表クラブ」を統合した内容の学習クラスです。
 特徴は、5、6人までの少人数制であることと、学習の内容が自分の経験や実験や調査や観察をもとにした学問的で創造的なものであることです。

 受け身で吸収する勉強は、時間のロスがなく効率的だと思われています。しかし、あとに残るものは多くありません。聞いただけの勉強は、テストが終われば忘れてしまうのです。
 また、たとえしっかり吸収してその記憶を保持し続けたとしても、やっていることはほかの誰もがやっているのと同じことで、差がつくのはどちらがどれだけ早くたくさん覚えたかという量的なところだけです。

 これに対して、自分から主体的に研究し発表する勉強は、時間のロスはかなりあります。それをロスと思えばの話ですが。
 しかし、発表したことは確実に自分の中に残ります。そして、その発表は、ただ教科書を丸写ししたものを発表しても面白くないので、必ずそこに自分らしい個性を盛り込みたくなります。だから、自然に個性的、創造的な発表学習になるのです。

 これは、今行われている、東大の推薦入試や京大の特色入試型の学力が目指すものと同じ勉強です。
 なぜこのようなアドミッションズ・オフィス型(入学事務局型)の入試が行われるようになったかというと、従来の紙だけの試験で高得点を取る学生が必ずしも優秀でないことがわかってきたからです。しかも、その点数と学力の乖離という傾向が年々加速してきたからです。

 紙だけの試験は、つきつめれば記憶力の試験になります。
 世の中には、勉強をしなくても成績がよいという記憶力に優れた人も一部にいます。しかし、ほとんどの人の記憶力はそれほど大きな差がありません。
 その記憶力の差をカバーするものは、志望校の出題傾向に合わせた勉強法と、長時間の詰め込みです。
 それが個人の努力や工夫として行われるのであれば、それはそれで意義のあることですが、現在は塾や予備校の方針に素直に従うことが記憶力の試験で高得点を上げるための主要な方法になっているのです。

 他人にやれと言われたことに素直に従い、長時間それに耐えるという学習の仕方は、受験前の短期間ではやむを得ない面がありますが、そういう学習法を小学校の低中学年からやってきた生徒は、自分で考えたり創造したりする力をだんだんなくしていきます。

 発表学習クラスは、こういう現在の子供たちを取り巻いている勉強の状況を克服し、本来の面白い勉強をするために作られた学習クラスです。
 発表学習クラスの勉強は、個性や創造性を重視する未来型の勉強です。
 だから、受験直前の生徒は、(まだ推薦入試は広がっていないので)、今は詰め込みの勉強をする時期と割り切ってやっていく必要がありますが、受験までまだ時間がある生徒や、受験が終わった生徒は、この未来型の勉強に参加するといいと思います。

 発表学習クラスは、今は言葉の森で作文の勉強をしている生徒が対象ですが、将来は発表学習クラス単独でも受講できるようにする予定です。
 現在、体験学習を受け付けていますので、希望者は下記のページから体験希望の曜日時間を送信してください。(体験学習は、言葉の森の生徒でない方も受け付けています。)

▽水1800クラスの発表の作品
























▽発表学習クラスの無料体験送信フォーム
https://www.mori7.net/teraon/teraform_hg.php



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コメント欄

森川林 2019年2月21日 8時32分  
 今の学校の成績で見れば、発表学習クラスに参加して自由な研究発表をしているよりも、その時間、ドリルでもやった方が点数はよくなります。
 しかし、それが不思議なことに、学年が上がり、中学生や高校生になると、いつの間にか成績が逆転していくのです。
 そして、もっと大事なことは、自分から進んでやる勉強姿勢というものが、その後もずっと続くことです。
 勉強をやらされてきた子は受験がゴールですが、勉強を楽しんできた子は、勉強自体がゴールなので、向上心をずっと持ち続けていくことができるのです。


nane 2019年2月21日 8時51分  
 発表学習クラスのよいところは、参加する生徒がすぐに友達のようになれることです。
 それは、少人数で相手が間近に見られるということもありますが、それ以上に、発表の内容が勉強的なことでしかも個性的なことだからです。
 発表の中には、うまく行ったり行かなかったりというさまざまな予想外の出来事があります。そういうところで、みんなそれぞれに苦労をしています。
 これがもし遊びだけの交流であったら、それほど親しくはならなかったでしょう。
 勉強的で個性的な内容を発表するために、お互いに苦労していることがわかるので、ほかの人の発表についても共感する気持ちがわいてくるのです。

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