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いい本の選び方 as/3626.html
森川林 2019/03/13 07:56 

 小学生時代の学力の基本は読書です。
 特に小学4年生までは、勉強面で難しいことはないので、読書さえしていれば学力の面での心配は要りません。

 逆に言うと、小学4年生でいくら学校の成績がよくても、読書量が少ない生徒は学年が上がると成績が頭打ちになります。
 それぐらい、子供の勉強生活で読書の役割は重要なのです。

 よく、どういう本がよいかと聞かれることがありますが、よい本を選ぶこと以上に大事なのが、毎日読む習慣をつけることです。
 読書好きになるから本を読むようになるのではなく、毎日読む習慣を続けるから読書好きになります。
 本を読まない子は、いい本がないから読まないのではなく、読む習慣がないから読まないのです。

 しかし、もちろんよい本というものはあります。
 例えば、教室でよくすすめる「宇宙人のいる教室」(さとうまきこ著)は、どの子も貸すと一日で読んできます。内容は、大人が読んでも面白いものです。しかし、何の賞も取っていません。

 昔は、よい本の選び方を聞かれると、日本の読書環境は充実しているので、小学4年生までは、書店に行って並んでいる本がいい本と考えてよいと言っていました。(小学5年生以降はやや違いますが)
 しかし、今はそれはあまり当てはまりません。なぜなら、子供におもねるような売れ行きよい本ばかりが積んであるので、子供は自然にそれらを選んでしまうからです。

 いちばんいいのは、やはり図書館を利用することで、日曜日は家族全員で図書館に行って本を借りてくるという生活を家庭の文化にすることです。
 図書館の子供向けの本は、物語文の本と説明文の本に分かれていることが多いと思いますが、説明文の本(ノンフィクションコーナー)には、書店ではなかなか手に入らない良書があります。
 子供の興味や関心に応じて、説明文の本を読めるようにすると、読書の幅が広がります。

 書店で本を購入する場合、参考になるのは本の奥付で、何度も印刷されている本はそれだけ多くの人に評価されている本なので、本を選ぶ際の基準になります。
 また、これまでに人気のあった本をシリーズ化した、青い鳥文庫、フォア文庫などのコーナーがあれば、そのコーナーの中から選ぶようにすれば安心です。
 しかし、子供は表紙と題名だけで本を選ぶので、必ず一緒に行ったお母さんが中身を見てみることです。

 インターネットを利用して本を購入する場合、全国学校図書館協議会の課題図書が参考になります。
 全国学校図書館協議会のウェブサイトにも、これまでの読書感想文の課題図書の一覧表があります。
http://www.j-sla.or.jp/contest/youngr/pastbook/612015.html
 これらの本の中で古いものは、1円で買えるものがあるので(送料が250円かかりますが)、良書を選ぶ参考になると思います。

 インターネット端末で読める本には、まだ子供向けの本が少ないようですが、いずれもっと普及するようになるはずです。
 1冊の本を6台の端末(PCも含む)で共有できるので、家族全員で同じ本を読むことができます。


 読む習慣をつけることとよい本を選ぶことが読書生活の両輪ですが、それらを実現する方法として、作文クラスと発表学習クラスで毎週行っている読書紹介があります。
 毎週の読書紹介で本を読む習慣ができたとか、他の人の紹介してくれた本を参考に読書の質が変わったとか、みんなに紹介する手前よい本を読むようになったとかいう声が出ていました。
 やはり、子供は親や先生に言われてやるよりも、友達がやっているのを見てそれをやるほうが自然にできるのだと思います。


 昨日の、保護者懇談会の質問時間には、読書に関する話がかなりありました。
(ただし、下記の動画は資料の説明だけで、質問時間での話は載せていません。)

▽新小3・小4保護者懇談会資料の説明(2109.3.12)
https://youtu.be/oroKVPOqDvs



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読書(95) 

コメント欄

森川林 2019年3月13日 8時3分  
 子供の知的生活の基本は読書です。
 特に小学4年生までは、家庭では勉強よりも読書が優先です。
 宿題が多くて読書をする時間がなかったら、お母さんが宿題をやってあげるぐらいです。
 読書さえできれいれば、勉強はできてもできなくても関係がありません。
 読書力のある子は、勉強をやればすぐにできるようになるからです。


nane 2019年3月13日 8時10分  
 親は子供にいい本をすすめる必要があります。
 今の社会では、子供におもねる本が増えています。
 怖い本とか、気持ちの悪い本とか、「おしり」とか「うんこ」とかばかり書いてある本です。
 子供は、もっと美しい感動のある本の面白さを味わうべきなのです。


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