子供が小学4年生になると、ある程度文章力のある子は、いつでもどんなことでも自由にのびのびと書けるような感じになってきます。
あまり楽々と書くので、お母さんによっては、これではあまり勉強になっていないのではないかと感じる人も出てきます。
それぐらい楽に上手に書けるようになるのです。
それが小学4年生の作文の特徴です。
もちろんこの時期に、書くことが苦手で困っているという子もいます。
そういう子は、これから書く力をつけていく必要があります。
作文は、音楽やスポーツと同じように、長い期間続けて上手になるという性格の勉強ですから、苦手な子でも続けていれば必ず上手に書けるようになります。
ここが、理屈で理解すれば、比較的短期間で効果が出る算数数学や英語の勉強と違うところです。
今の受験では、作文試験はまだ公立中高一貫校の入試や公立高校のトップ校の入試ぐらいでしか出てきません。
学校の勉強でも、作文指導が盛んなのは小学校低学年のうちだけで、高学年になると作文の授業は行われなくなるようです。
しかし、将来、学力の高い学校に進もうとすると、必ず作文や論文の試験が出てくるようになるはずです。
それは、教科のペーパーテストでは本当の実力というものがわからないので、その子の書く力や話す力を見ることによって真の実力を見る必要が出てくるからです。
だから、作文の学習は、小学生の間だけで終わるものではなく、中学生、高校生と続いていくものと考えておくことが大切です。
その小学校高学年の考える力の必要な作文を書く練習をする際に大事なことは、本人が勉強に対して意欲的に取り組める環境があることです。
そのための方法として、言葉の森は、寺子屋オンラインという少人数のに限定した学習クラスを作っています。
小学1、2年生までは、お母さんが見て褒めてあげるだけでも作文力は伸びていきます。
このころに作文が苦手になるのは、親が間違いを直すことを中心に教えてしまうからです。
小学3、4年生では、作文を書く機会があれば、どの子も楽しくのびのびと書いていきます。
この時期に、作文を書くことが苦手になるのは、周囲の人が間違いを指摘したり欠点を直したりすることだけに目を向けてしまうことと、もう一つは作文の課題や感想文の課題があるにもかかわらず、それを予習シートなどで準備してこずに、その場で考えて書こうとするからです。
作文の準備というのは、決して難しいことではなく、感想文の場合はあらかじめ1500字程度の課題の文章を読んでおくことと、作文感想文の課題のいずれにも共通することとして、自分の似た体験を思い出し、お母さんやお父さんに似た例を取材してくることです。
この両親への取材によって、書く材料が増えるとともに、両親と話をすることによって子供の語彙力が育ってきます。
作文の勉強の中で最も重要なものは、この事前に文章を読んでおくことと、自分の似た体験を考えておき、両親などの似た例を取材してくることです。
このようにして小学3、4年生で書く力をつけたあと、小学5、6年生の抽象的な課題で、構成を考え表現を工夫し主題を深めて書く練習をしていくのです。
しかし、小学5、6年生の課題は、特に感想文の場合は急に難しくなるので、それまで楽に書けていた子が、急に書けなくなることも出てきます。
この場合は、保護者が似た例を話してあげるという協力ももちろん必要ですが、それ以上に本人にやる気を出させるのが、同じぐらいの学年の子が一緒に勉強している姿を見ることです。
それが、寺子屋オンラインの作文クラスです。
寺オンの作文クラスでは、その日に書く作文の予習を中心に、全員が準備してきたことを話しますから、必然的に作文の予習ができるようになります。
この予習が、作文の出来具合を左右します。
今回、これまで小学5、6年生向けに開いていた受験作文用のハイパー作文クラスを、小6生が受験作文コースに切り替える時期になったことから、小学5年生を対象にしたプレ受験作文コースとすることにしました。
このプレ受験作文コースは、今の作文の授業と並行して受講する場合は3,300円で受講できます。
今の作文から、プレ受験作文コースに切り替える場合は、追加料金はありません。
学習する内容は、通常の小5の課題とは別の、実際の受験作文に近い課題で、受験合格に向けた指導をします。
曜日時間は、月~金の17:00~17:45、土曜9:00~9:45です。
授業の中で、作文の実習の時間をとるので、その日のうちに書き出すことができます。
詳しい説明は、9月17日(火)20:15からの「受験勉強対策講演会」でお話しします。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=hog201909