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 オンライン教育の二つの形態と、それを超える新しいオンライン5人クラスの教育(1) 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
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オンライン教育の二つの形態と、それを超える新しいオンライン5人クラスの教育(1) as/4241.html
森川林 2021/04/18 15:14 
修 削

 オンライン教育には、二つの形態があると言われています。
 一つは動画を配信するオンライン教育で、これは個人がいつでもどこからでも自由に受講することのできるオンライン教育です。
 Moocやスタディサプリなどがこれに該当します。

 もう一つは双方向で行われるオンライン教育で、ひとつの教室ぐらいの人数のサイズで、先生と生徒が双方向で授業を交わすオンライン教育です。
 この具体的な例としては、N高校の例などが挙げられますが、今オンライン教育として行われているもののほとんどは、この教室サイズの双方向オンライン教育です。

 オンライン教育が登場する以前のリアルな教育は、もっぱら教室単位で行われていました。
 現在の学校や塾や予備校でも、リアルな教育はこの教室単位の授業が中心になっています。

 この1教室の人数をどれぐらいにするかということが、少人数学級としてよく論議になるところです。
 少人数学級に関する調査によると、1学級の人数と子供の学力の間には高い相関関係があり、人数が少ないほど子供の学力は高まるという結果が出ています。
 しかし、実際には少人数クラスの設置は難しく、現在の学校では30人程度の人数が1クラスの標準になっています。
 学習塾などで少人数教育をうたっているところでは、10人程度の少人数クラスもあります。

 しかし、言葉の森の行っている少人数クラスはもっと少人数で、5人以内の少人数クラスです。
 なぜ5人以内かというと、7人以上のクラスでは、全員の発表や、先生による個別指導ができなくなるからです。
 ところが、3人以下のクラスでは、人数が少ないために交流があまり活発になりません。
 言葉の森が考える少人数クラスの理想は、4人から6人までの範囲なのです。

 ですから、この5人程度の少人数クラスを、一般の「少人数」クラスという言葉から区別して、オンライン5人クラスと呼ぶことにします。
 ちなみに、現在,全国の公立小学校には,児童数が7名以下の特別支援学級を含まない学級が4000ほど存在すると言われており(文部科学省2018年)、これは極少人数学級と呼ばれているようです。

 この言葉の森のオンライン5人クラスのオンライン教育が、動画配信オンライン教育と双方向オンライン教育の二つを超える新しいオンライン教育なのです。
 このオンライン5人クラスのオンライン教育のどこが優れているかということを、これから5点にわたって説明していきます。

 第一の長所は、子供たちの自主学習ができるということです。
 多人数の双方向オンライン教育では、自主学習という学習スタイルはとれません。
 なぜなら、多人数では、子供たちの自主学習は、多くの場合やりっぱなしになってしまうからです。
 ほとんどの生徒は、できることだけをして、できないことはわからないまま放っておくような勉強の仕方をします。
 多人数のクラスでは、この自主学習の勉強に対して、先生が一人ひとりに対応することはできません。
 1クラスの生徒数が20人、30人の場合はもちろんですが、たとえ7、8人であっても先生1人がその7、8人を教えるとなると、個別の指導までは手が回らないのです。
 すると、自主学習は子供たちのやり方に任せる形になってしまうので、結局てできない問題は分からないまま済ませるという形になります。

 これは、リアルな学級の教育でも同じです。
 リアルな学級では、先生からの一斉授業があり、それを生徒が受け身で受講します。
 たまに何人かの生徒が質問をすることもありますが、それは授業の中の例外で、ほとんどの時間はただ先生の授業を聞くだけになります。
 すると、それぞれの生徒の理解度や定着度が分かりません。
 そこでテストによる評価が行われるという形になるのです。
 しかし、テストの結果が悪い場合も、多人数のクラスではもともと個別の対応はできませんから、せいぜい「もっと頑張れ」という程度のアドバイスしかできません。

 一斉授業型の双方向オンライン教育も同様で、できる子は退屈し、できない子はできないまま終わるという一斉授業になっていることが多いのです。

 ところが、オンライン5人クラスのオンライン教育であれば、子供たちの自主学習の中身を先生が個々にチェックすることができます。
 チェックの時間は1人に対して5分から10分ですが、それだけの時間があれば生徒が1時間でやった勉強の弱点や、難しい問題がどこまで理解できたかということを確認することができ、その確認したことを更に次の時間に再確認することができます。

 一斉授業では、生徒は先生の授業のペースに合わせて勉強しなければなりませんが、自主学習という形の勉強の場合は、生徒は自分がよくわかってるところは飛ばして、自分がよくできなかったところは何度も繰り返して学習できます。
 だから、自主学習は、極めて能率のよい、進度の速い学習方法になります。
 この自主学習をカバーできるというのが、オンライン5人クラスの教育の特徴のひとつです。

 では、具体的に、自主学習方式のオンライン授業がどのように進むか説明してみましょう。
 まず、生徒は、その日にやる学習内容(問題集のページなど)を学習記録のページに記録します。
 先生は、その生徒の前回までの学習記録を見て、どういうところをチェックするか準備しておきます。
 授業が始まると、生徒は自分の計画に沿ってその日の自主学習を始めます。
 先生は、勉強の途中でその生徒を別の部屋(ブレークアウトルームやメインルーム)に呼びます。
 別の部屋に呼ぶのは、ほかの人の勉強の妨げにならないようにするためです。

先生:「じゃあ、この前やったところで質問するよ。○ページの問題文にはどんなことが書いてあった?(国語などの場合)」
   「○ページの○番の問題はどうやって解くのか説明して(算数数学などの場合)」
生徒は、それに応じて説明します。説明がうまくできた場合は、よく理解できていることですから、それを高く評価します。しかし、説明がうまくできないときは、まだよく理解できていないことですから、先生はそれに応じた対応をします。
先生:「それじゃあ、○ページの○番の問題は、解法をもう一度見て、この授業の終わりまでに(あるは次の授業までに)先生に説明できるようにしておいてね」

 ここで大事なことは、先生がすぐには教えないことです。
 わかりやすく教えられたことは忘れるのも早く、生徒の本当の理解にはつながりません。
 その反対に、生徒が自分で理解し直したことは、確実に生徒の理解として定着します。
 そして、小学生から高校生までの勉強は、詳しい解法があれば誰でもわかるようにできているものなのです。

 この自主学習方式の勉強は、能率がよく、進度も早く、子供にとって負担の少ない勉強法で、しかも最も成績が上がる勉強法です。
 しかし、自主学習を生徒が家庭でひとりでやることはなかなかできません。
 ひとりで勉強をするのは小中学生の場合は張り合いがないからで、それ以上に、わからないところを質問する人がいないからです。
 また、多人数のクラスでは、そもそも自主学習はできず、一斉授業を聞いてテストを受ける形の勉強法しかできません。
 能率のよい自主学習方式の勉強ができることが、オンライン5人クラスの教育の特徴なのです。
(つづく)

▼動画
https://youtu.be/j8A6qmQ7KU0



コメント欄

森川林 2021年4月18日 20時46分  ▽
 勉強で最も能率がよいのは、自主学習という形ですが、勉強の自覚ができた高校生ならまだしも、小中学生では家庭でひとりで自主学習をするというのは無理があります。
 それは、もうすっかりわかっている問題を何問も解いたり、逆に、よくわからない問題をそのままできないままにしてしまうことが多いからです。
 オンライン5人クラスの教育では、先生が個別指導で生徒の自主学習をチェックする時間があります。だから、自主学習が最もよい形で実行できるのです。
 もしこれが10人以上のクラスであったなら、優秀な先生がどれだけ工夫をしても、自主学習と個別指導という形の学習はできません。
 だから、超少人数のオンラインクラスというのが、これから最も可能性のあるオンライン教育の形なのです。


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