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 オンライン教育の二つの形態と、それを超える新しいオンライン5人クラスの教育(3) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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オンライン教育の二つの形態と、それを超える新しいオンライン5人クラスの教育(3) as/4244.html
森川林 2021/04/20 21:19 

 第三に、オンライン5人クラスの教育では、子供たちの創造力を伸ばす授業が可能であることです。
 それは、子供たちの発表が日常的に行われるために、それぞれの子が個性を発揮する余裕が出てくるからです。

 オンラインクラスの周囲の友達による評価も、発表の内容のよさとともに、発表のその人らしい個性の方に向くようになります。
 つまり、みんなに受けるような発表をするという雰囲気が、自然に自分の個性と創造性を発揮する発表につながっていくのです。

 内容がよい発表は、小中学生のレベルでは、教科書や参考書などと同じようなものになりがちです。
 それに対して、個性的な発表は、教科書や参考書から離れて自分独自の工夫をするところに特徴があります。
 そこに、ほかの人の発表とは違う個性が出てきます。

 言葉の森は、もともとの教育方針で個性や創造性を大事にしているので、子供たちも、多少の脱線や失敗があっても面白いものを発表したいという考えを持つようになってきます。

 この個性と創造性を大事にする姿勢が、社会に出てから役に立ちます。
 世の中では、人の後ろについていく人も必要ですが、自分から旗を振る人もそれ以上に必要です。
 個性と創造性のある人は、自分から旗を振る役割を果たすことが多くなるのです。

 創造性の内容は、読書や作文やさまざまな挑戦によって次第に培われていくものですが、創造性を価値あるものとするする姿勢は、日常的な発表教育の中で育まれていくものです。
 この創造性の発揮と結びついた発表教育のできることが、オンライン5人クラスの大きな特徴のひとつです。

 これに対して、多人数の双方向オンライン教育では、個性や創造性を発揮する余地はありません。
 それは、発表する回数も、その持ち時間も限られているからです。

 知識を習得するための教育は、これからますますよい教材が生まれ、ますます能率のよいものになっていくはずです。
 しかし、これからの社会で大事になるのは、知識の習得とともに、その人らしい個性と創造性です。
 それを日常的な教育の中で育てていくことが、これから必要になってくるのです。

 言葉の森のオンラインクラスの中で、創造性を発揮することに最も相性がいいのは、創造発表の講座です。
 このクラスは文字どおり、毎週創造的なことを発表することが学習内容になっているクラスです。
 作文講座やプログラミング講座も、創造性を発揮しやすいクラスです。

 教科の学習を目的とした国語読解、算数数学、英語、公中理系・文系などの講座は、学習時間が中心になりますが、それでも読書紹介の時間があるときは、その中でその人らしい個性を生かすことができます。
 以前は、教科の学習の講座でも、自分が勉強した内容を生かして創造的な問題作成をするとういことをしていました。
 しかし、これはほとんどの子にとって難しすぎたので、今はやっていません。
 今後、教科の講座でも、個性と創造性を発揮できるような時間を工夫をしていきたいと思っています。
(つづく)

▼動画
https://youtu.be/PeUjFSAI3No



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コメント欄

nane 2021年4月20日 21時39分  
 子供たちはもちろんそうですが、人間は本来個性的なものです。
 しかし、それが教育や社会の同調圧力の中で、次第に個性を発揮しないように自分をコントロールするようになっていくのです。
 個性を発揮することの大切さを、まず教育の場から作っていくことが大事だと思います。


森川林 2021年4月20日 21時39分  
 これからの教育で大事なのは、個性と創造性を評価することです。
 知識の習得を目的とした教育には正解があり、その正解に最も早く到達した人が評価される仕組みになっています。
 すると、そこで競争が生まれ、その競争を生かした授業やテストが行われるようになります。
 これが勉強をつまらなくさせている大きな原因です。
 例えば、プログラミング教育でも、模範解答があり、その模範解答に最も早く到達した人がえらいというような授業が行われるとしたら、本来面白いはずのプログラミングは、つまらない勉強になってしまうでしょう。
 自分なりに工夫したり脱線したりする中で学ぶから、勉強が面白くなり、その勉強の中身が本当に身につくのです。


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