ログイン ログアウト 登録
 保護者懇談会10月資料 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4827番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
保護者懇談会10月資料 as/4827.html
森川林 2023/10/22 10:34 

ピラカンサ(タチバナモドキ、トキワサンザシ)

●動画:https://youtu.be/jeluem0Q1Vo

1.世の中の大きい変化
 大学の総合選抜入試が増えている。今後は総合選抜が主流に。
 「しかし、総合選抜と一般入試のどちらが……」という問いは、もう時代遅れ。
 大事なことは、大学入試をゴールにすることではなく、社会に出てからの仕事をゴールにすること。

2.社会に出てからの仕事も、今は大きく変わっている。
 昔、大企業、銀行、マスコミ、公務員、医師、弁護士などは人気の仕事だった。
 それは、日本の社会全体が右肩上がりで成長している時代だったから。
 今、社会は新しい成長の方向を模索している。
 東大でも、トップクラスの学生は起業を目指し、大学もそれを授業や融資制度でバックアップしている。
 それが可能になったのは、資金調達が容易になった、失敗してもやり直しが効くようになった、ネット環境と新しいツールで大きな組織や設備が必要なくなった、ことなどによる。
 学力は、とりあえず全教科オール4(と5が少し)を目指していれば十分。
 重箱の隅をつつくような試験で、必要以上の高得点を取る必要はない。
 そのかわり、空いた時間で、説明文意見文の読書に力を入れる。
 勉強は頭をよくしないが、読書は頭をよくする。

3.子供の生活の重点は、読書、数学、興味関心を伸ばすこと。
 数学の感覚は、文系でも必要になる。
 数学は得意になるまで時間がかかるので、小中学生のころに少なくとも苦手にしないこと。
 思考力の土台は、日本語力。
 低学年からの英語のやりすぎには弊害がある。
 英語・中国語などの外国語の習得は、今後のAIの発達で重要度が低下する。
 やがて、日本語力だけで世界に進出できるようになる。

4.小中高生の読書は、学年相応の本を読むことが大事。
 低中学年のころに、絵本や漫画は娯楽として読むのはもちろんよいが、毎日の読書としては、必ず字の多い本を読む必要がある。
 読書の習慣は勉強よりも大事なので、
 子供が自分で読むのを嫌がるときは、保護者が読み聞かせをする(小学生になっても読み聞かせは有効)
 幼児低学年の子供の問題行動(言うことをきかない、騒ぐ、暴れるなど)は、読書によって日本語が入ると自然に改善する。
 低中学年の読書は、質よりも量が大事なので、面白い本をふんだんに読むようにする。
 真面目な本、勉強的な本だけでは、読書に熱中する習慣が育たないから、物語文の面白い
本を読むようにするとよい。
 小学校高学年、中学生、高校生は、物語文はもちろん読んでもいいが、物語文だけでは思考力がつかない。
 今後の国語の入試は、物語文の読解から、説明文意見文の読解に比重が移る。
 説明文意見文の本は、ちくまプリマー新書、岩波ジュニア新書などを参考にするとよい。
 読書は、読んでいてあまりおもしろく感じなかった場合は、目次をもとに必要なところだけ読んで次の本に移るとよい。
 読書は、2冊以上を並行して読んでよい。1冊を読み終えるまで次の本を読まないということのないように。

5.これから重要になる、コミュニケーション力、プレゼンテーション力。
 日本の教育文化では、発表力は軽視されているが、今後の大学入試では、面接、口頭試問、集団討論などに対応できる力が必要になる。
 そのため、オンラインクラスでは、読書紹介、一人一言など、生徒が自分から話す時間を取るようにしている。
 一見雑談の時間のように見えるが、短い時間で的確なことを簡潔に面白く言える力は、将来役に立つ。

6.学年別・教科別のまとめ
・低学年の重点は、読書(字の多い本)と暗唱と親子の対話といろいろな体験。
・国語の勉強は、読書と問題集読書と読検の解説(問題集読書は、毎日1~2編音読で読み、1冊の問題集を年間を通して5巡繰り返す)。
 中学生の定期テスト対策としては、テスト前に文法と古文を問題集でやっておく。
・算数数学の勉強は、問題集を1冊決めて、できなかった問題を解法を見て理解し、できなかった問題だけを反復して、全部の問題が完璧にできるまで繰り返す(5巡が目安)。
 中学生の発展新演習の演習問題Bやまとめの難問は飛ばしてもよい。最低限、例題と確認問題だけは完璧に仕上げる。
 算数数学の勉強は、毎日1ページが目安。
 苦手な人は、学年を下げて、毎日2ページを目標に。
 算数数学が得意な人は、学年を上げて進む。
・英語の勉強の基本は、英文の暗唱、問題集の文法のページの理解。
 英文の暗唱は、教科書の1ページを20回音読して、暗唱、暗写ができるようにする。
 教科書の暗唱ではなく、下記のテキストの暗唱でもよい。(今の教科書は、会話文が多いので、役に立たない面があるから)
「英語好きな子に育つ たのしいお話365」
https://www.mori7.com/teraon/tanngenn_eiann.php
「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」
https://www.amazon.co.jp/dp/477002746X/
・受験生は、志望校の過去問対策を勉強の基準にする。
 過去問で7割取れるようになることを目標に、勉強の重点を決める。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
懇談会・個人面談(0) 

コメント欄

コメントフォーム
保護者懇談会10月資料 森川林 20231022 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
てとなに (スパム投稿を防ぐために五十音表の「てとなに」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
懇談会・個人面談(0) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習