「虹の戦士」の話の中で、老婆が語る最後の言葉は、こうです。
「愛と喜びをみんなの間に広げることだけが、この世界の憎しみを、理解とやさしさに変えることができる。この世界から、いっさいの戦争と破壊をなくするために、残された道はもはやそれひとつしかない」
共感力とは、こういう考え方を表す概念です。
塩谷さんは、同じことを、「大和(だいわ)の御代(みよ)」という言葉で言い表しました。
大和とは、自分の平和、家族の平和、日本の平和、世界の平和を超えて、あらゆるものが平和に生きることです。
人間に対してだけでなく、すべての生き物に対して、鳥でも、虫でも、木々でも、また、生き物を超えて、空でも、風でも、太陽でも、そこにそう存在しているものすべてを温かい目で見る感性が共感力です。
では、共感力は、どのようにして育つのでしょうか。
それは、決心です。
あらゆるものを愛そうとする決心によって、人間は共感的な人間になるのです。