ログイン ログアウト 登録
 今学期の項目 ★タラの苗(小学校4年生相当)★ Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 51番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
今学期の項目 ★タラの苗(小学校4年生相当)★ as/51.html
cynthia 2006/04/10 14:26 
  三文ぬきがき —はじめ中おわりから文を三つ抜き書き— (感想文の場合)

 要約の前段階の練習です。要約は、文章の内容として重要なところを抜き出してまとめることですが、このような全体の構成を考える力がつくのは小学5年生以降です。ところが、5年生から急に要約の指導をすると、ほとんどの生徒は抜き出すところが多くなりすぎ、長い要約になってしまう傾向があります。
 指導の仕方として、最初に長い要約を書かせて、徐々に短くまとめさせてゆくというやり方も考えられますが、言葉の森では、最初から短い要約を書く練習をさせていきます。5年生から指導する要約の全体の感じをつかむために、4年生では、文章全体から三文を選んで抜き書きする練習をします。
 重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。三文抜き書きという学習は初めてという生徒がほとんどなので、最初の数回は先生が見本を示します。「今から先生が言うところに線を引いてね。一番目は○行目の……。二番目は○行目の……。三番目は○行目の……。その線を引いた三つの文をそのままつなげて書いていくことが三文抜き書きです。線を引くところは、三箇所であればどこでもいいです」
 大事なところに線を引くということではなく、どこでもいから三箇所線を引くということが大事です。これによって、全体の感覚をつかみ抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引く(選ぶ)ように指導を発展させていきます。

  書き出しの工夫 —会話・色・音・情景で書き出す—

 書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。
 例:「やったあ。」僕は大声を出した。明日は休みだ。
 例:赤い夕日が西の空を染めている。やっと練習が終わった。
 例:ガーン。僕は目の前が真っ暗になった。
 例:窓の外から広い公園が見える。私の部屋は二階にある。

  自分だけがしたこと —自分だけがしたこと、初めてしたこと—

  作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。例えば、サッカーの試合の話を書くときに、「Aくんがパスして、Bくんがシュートをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがシュートをしようとして空振りした」というようなことを書いていくということです。たとえ、失敗をした話であっても、自分のしたことの方が書いていておもしろいと説明していくとよいでしょう。  これは、将来の意見文の中の体験実例につながっていきます。
 指導は一見難しいようですが、みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたようなことを書いていくといいよと説明すると、小学校中学年の生徒はすぐに理解します。 評価は、自分のしたことが書いてあれば◎とします。

  たとえ —まるで…のよう —

 小学校中学年は作文の中にたくさんのたとえを使えるようになる学年です。このころにまだたとえの使い方がありきたりでいつも同じたとえばかり使う子は読む練習が不足しています。たとえが楽に使えるようになった生徒には、ただたとえを使うのではなく、自分らしいたとえを使うことを指導していきます。

  ダジャレ表現 —思ったことなどの中にダジャレを使う—

 ユーモア表現としてダジャレを入れる練習です。思ったことや会話の中などに、ダジャレを入れてみましょう。頭の体操にもなるはずです。

  心の中で思ったこと —口に出さないが心の中で思ったことを書く—

  思ったことを個性的に書いていく練習です。自分だけが思ったことは、ほかの人が思わないような思ったことでしたが、これは、口には出さない(出せない)思ったことを書く練習です。
 例:(先生におこられて)僕は、先生だって子供のころ、こういうことをしただろうになあと思いました。○
 例:(先生にほめられて)僕は、このぐらいで喜んいちゃだめだ、僕はもっと上を目指すんだからと思いました。◎

  漢字を使う、ていねいに書く —習った漢字を使いていねいに書く—

  段落三文 —段落の目安は三文ぐらい —

 https://www.mori7.net/mine/nae.php?yama=ta">タラの苗



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


コメント欄

コメントフォーム
今学期の項目 ★タラの苗(小学校4年生相当)★ cynthia 20060410 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
めもやゆ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「めもやゆ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習