ログイン ログアウト 登録
 日本の教育を変える7つの提言(8.18記事追加) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 5361番  最新の記事 <前の記事  2025/8/18
日本の教育を変える7つの提言(8.18記事追加) as/5361.html
森川林 2025/08/17 17:02 


 日本の教育には、多くの問題があります。
 そのひとつの表れが、増加する不登校の生徒です。
 また、多くの生徒は、夏休みが大好きです。
 それは、学校に行かなくて済むからです。

 もちろん、それぞれの先生は、熱心に指導をしています。
 また、それぞれの生徒も、熱心に勉強をしています。
 しかし、誰もが、目指すべき方向を勘違いしています。


 一方、現在の教育に関して、さまざまな提案をする人がいます。
 しかし、それらの提案の多くは、昔の懐かしい思い出に基づいたものです。
 又は、実践の伴わない抽象的な理想論です。


 言葉の森は、具体的な7つの提言をします。

 第一は、小中高一貫の作文教育です。
 知識の詰め込み中心の教育から、思考力を育てる読書と作文中心の教育に転換するのです。

 第二は、国語・数学・英語・理科・社会の教育は、個々の科目として教えるのではなく、すべてまとめた全学の教育として教えることです。
 教科の内容は、それぞれの生徒に合わせてAIがカバーします。
 先生の役割は、全体をコントロールすることです。

 第三は、創造発表をひとつの新しい科目として教育することです。
 現在の探究学習は、AIが使えるようになる以前に考えられた工夫です。
 何人かのグループで、何ヶ月もかけて研究を進め、何人もの人数で分担して短時間の発表をします。
 これを、一人が、一日で、一人の発言に十分に時間をかけて発表できる仕組みに変える必要があります。

 第四に、こういうことが可能になる教育形態は、オンライン少人数クラスの教育になるということです。
 少人数とは、4人から5人のことです。
 10人以上は、この場合の少人数ではありません。
 オンラインで、少人数で、同学年の同レベルの生徒が同じクラスで学習を続けるのは、オンラインだからこそ可能になります。
 そのオンラインも、動画配信のような一方向のオンラインではなく、生徒どうしが交流できる双方向の対話型オンラインである必要があります。

 第五に、オンライン少人数クラスの生徒どうしが、リアルに接触する機会が必要です。
 リアルな接触は、今の学校や塾のように毎日や毎週である必要はありません。
 年に数回又は月に数回で十分です。
 そのリアルな交流を行う場が、自然寺子屋合宿です。
 この合宿所が、全国に幅広く開設されている必要があります。

 第六に、読書教育を教育のひとつの柱として位置づけることです。
 そのために必要なのが、推薦図書検定です。
 これは、現在、言葉の森がプログラムを作りすでに特許申請をしています。

 第七に、暗唱教育を小中高の教育の一つの教科として成立させることです。
 そのために、暗唱検定を確立する必要があります。
 これも、現在、言葉の森がプログラムを作っています。


 以上の7つの提言は、すでに言葉の森がすべて小規模に実践しています。
 これまでの実践でわかったことは、どれもが全国的にもっと大規模に実践できるということです。


 これから、この7つの提言の最初の出発点として、作文検定を広げていきます。
 作文検定のような仕組みは、まだどこも行っていません。
 このアルゴリズムは、すでに特許取得済みです。
 作文検定によって、今後、多くの生徒が日常的に意欲的に作文の学習できるようになります。


 言葉の森で学ぶ生徒は、小1から高3までいます。
 大学生、社会人の生徒もいます。
 それら生徒の中には、小学生から高校生まで作文の勉強を続けている子もいます。

 この子たちが、高校を卒業し、大学生になり社会人になっても、やがて同窓生として交流できるようになります。
 その交流の場所は、「先生の部屋」というそれぞれの先生の掲示板のページです。
 小学生のころ、「かいけつゾロリ」を読んで盛り上がっていたような子どもたちが、大学生になり社会人になり、仕事のことや社会のことでさまざまな議論を交わすようになります。


 では、その子たちが、将来どのような社会人になるかというと、これからは、多くの子供たちが独立起業の創造的な人生を歩むようになります。
 与えられた枠組みで勝ったり負けたり上位を目指したりするだけでなく、誰もやらないようなことをそれぞれの子供たちが創造的に世の中に実現するようになるのです。


(2025.8.18追加)

 さて、この創造的な教育は、創造的な文化につながります。
 これまでの社会は、主に工業的な技術革新によって発展してきました。
 これからの社会は、文化的な創造によって発展します。

 例えば、千利休が創造した茶の湯の文化は、その文化によって経済の一つの裾野を形成しました。
 現在は、例えばスポーツの文化が、スポーツに関わる経済の幅広い裾野を形成しています。
 野球や、サッカーや、オリンピックは、それ自体がひとつの経済圏を持っています。
 この文化による経済の活性化を、これからは、新たに多様に作り出すことができます。

 日本では、文化は道の方向に発展する可能性があります。
 例えば、さかなクンは、「魚に関心を持つ」という新しい文化を生み出しました。
 その文化は、「魚への関心」というひとつの経済を生み出しています。
 そのさかなクンがこれから70代になり80代になったときに、それがどういう方向に発展するかというと、「魚道」のような方向に進むと思います。
 会社勤めは定年がありますが、自分で始めた仕事は定年がないからです。

 そのような新しい道の文化が、今はまだ何もないところから、日本でこれから次々に生まれる可能性があります。
 その創造的な道の文化が、日本のひとつの輸出産業になることも考えられます。

 今の子供たちの多くは、スポーツの選手に憧れるような、又はいい仕事につくような、既存の文化の枠組みで自分の夢を描いています。
 これが、新しい文化の創造者となることに憧れるような方向に向けば、学校で学ぶことも限りなく楽しくなるはずです。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

コメントフォーム
日本の教育を変える7つの提言(8.18記事追加) 森川林 20250817 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
そたちつ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「そたちつ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森のビジョン(51) 
コメント1~10件
コメントは24時間以内に表示
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 読解検 森川林
 国語の問題は、数学のような厳密な正解というものはありません 8/12
国語読解掲示板
Re: 読解検 みきひさ
問題文にある「うれしい」と本文にある「愉快、得意な気持ち」は 8/11
国語読解掲示板
読解検定小4 みきひさ
本文7行目に「はじめ自分と同じ年くらい」と書いてあるので、は 8/11
国語読解掲示板
Re: 読解検 森川林
 易しい読解問題は、同じ内容が同じ言葉で書いてあります。 8/11
国語読解掲示板
読解検定小4 みきひさ
問題3ーBに「正三は、自分より強そうな相手にはっきりと意見が 8/11
国語読解掲示板
日本保守党 森川林
日本保守党、 反対勢力の悪口は言ってもいいけど、 少しで 8/6
森川林日記
四行詩:枠組み 森川林
 教育には枠組みが必要だ。  しかし、これまでの教育では、 8/6
森川林日記
作文検定を作文 森川林
 作文教育を学校教育の中心に、  作文検定を作文教育のスタ 8/4
森川林日記
「この世」と「 ゆめ
「この世」からは「あの世」がとっても高くて遠いところにあるよ 7/25
ゆめ日記
SBペイメント 森川林
 クレジットカード支払いの仕組みを探して、SBペイメントに頼 7/25
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン