https://youtu.be/XtpwSL4CPIc
次のようなタイトルの記事がありました。
「悲しいの類義語は?」→「ぴえん」現役高校生の“語彙力不足”に国語講師が危機感を抱くワケ。「自分が何を考えてるかわからない」
(Yahoo!ニュース)
◆◆暴力やかんしゃくの背景
幼児から小学校1、2年生にかけての子で、すぐ人に暴力を振るう子、すぐにキレる子、言うことを聞かない子がいます。
小学1年生のクラスに、そういう子供がいることもあります。
そういう子供たちが複数人いると、どの先生が指導してもクラスをコントロールすることは難しくなります。
昔は体罰によって言うことを聞かせることもありましたが、今はそういうことはできません。
こうした問題の背景には、その子の育った家庭環境が大きく関係している場合があります。
◆◆語彙力と感情のコントロール
暴力を振るいやすい子、キレやすい子に共通しているのは、語彙の発達が不十分だということです。
語彙が豊かになるほど、自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、感情をコントロールしやすくなるのです。
どうしたらよいかというと、その子に対する読み聞かせと読書の量を増やしていくことです。
保護者の多くは、読み聞かせや読書は十分にしていると思っていますが、それは親の感覚でそう思っているだけです。
子供にとっては、まだ読み聞かせや読書が不足しているために、キレやすくなっていることがあるのです。
◆◆成長しても続く語彙力の差
語彙力の不足は子供時代だけの話ではなく、成長した子供にも表れています。
「やばい」とか「すごい」とか「ガチ」とか「めっちゃ」という言葉ばかりで話している状態では、自分の気持ちや考えを十分に表現することができません。
◆◆語彙は毎日の積み重ねで身につく
語彙を増やす練習は、知識として増やすのではなく、身体的に増やしていくことが必要です。
つまり、算数や英語を勉強するような方法ではなく、音楽やスポーツの練習をするような方法で、毎日気長に続けていくのです。
その成果が出てくるのは、毎日続けて半年ぐらいたってからです。
それまでは、気長に続けていくことが大事です。
◆◆読書紹介で見える語彙力
語彙力があるかどうかということは、言葉の森のオンラインクラスの読書紹介や一人一言の時間でよくわかります。
先生はもちろん、子供がどのような読書紹介や一人一言をしたとしても、それを注意することはありません。
発言したことを、まずそのまま認めるだけです。
しかし、子供たちにはやはり大きな差があります。
読書紹介でも、その本の簡単なあらすじを述べながら、いちばん心に残ったことと、自分の感想を簡潔に説明できる子がいます。
◆◆年齢によって話し方は変わる
ただし、小学2年生までは、そのような簡潔な説明はあまりできません。
小学1・2年生は、物事をありのままに受け入れる時期なので、読書紹介をする場合も、その本の最初から最後までのあらすじをすべて話すことがほとんどだからです。
基準になるのは、小学5・6年生で、自分の読んだ本の内容を簡潔に、しかも内容豊かに話す力です。
◆◆語彙力と思いやり
そういう話し方のできる子は、他人に対する思いやりもあります。
単純に「面白かった」「つまらなかった」というだけの子は、人間関係でもそういう見方をしがちです。
そのため、弱いものに対する配慮や、自分と違うものに対する理解が生まれにくいのではないかと思います。
◆◆幼児期に最も大切なこと
幼児から小学校低学年にかけての教育で最も大事なことは、愛情と対話です。
それ以外の勉強は、それほど急ぐ必要はなく、学校に行っていれば十分というぐらいに考えておくといいと思います。
家庭で読み聞かせ、読書、対話が十分にできていれば、子供がいざ勉強しようという気持ちになったときに、後からいくらでも追いつけるようになるからです。
◆◆子供はすぐに成長するので、心配は要らない
昔、やはり小学1年生の子で、兄弟にすぐ暴力を振るう男の子がいました。
その子の兄弟の誰も素直でいい子だったので、お母さんにそのことを指摘すると、意外という顔をしました。
しかし、その後お母さんが読書に力を入れて行ったのだと思いますが、現在は明るく勉強熱心な高校生になっています。
子供の今の時点での欠点は、誰でもあるものですから心配は要りません。
対応の仕方は、「愛情と日本語」と考えておけばいいのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007