◆◆ノーベル賞の土台は、子供時代の読書だった
2025年に、ノーベル賞の化学賞を受賞した北川進さんと、同じくノーベル賞の生理学・医学賞を受賞した坂口志文(しもん)さんが対談している記事を読みました。
坂口さんの家庭は、両親が教育者で家にたくさんの本があるので、その本を読んで育ったことがありがたかったと述べていました。
北川さんは、幼稚園のころ1年間、何かの病気で休園した際に、両親が漫画や本をたくさん買ってくれたので、それで本好きになったということでした。
また、北川さんは、高校生のとき、中学生のときから続けていたバレーボール部に入りましたが、強いチームでないため練習がつまらなくなり、放課後に図書館に通って片っ端から本を読んでいたということです。
2人とも、子供時代は野山で遊んでいるばかりで、当時はもちろん学習塾などはなかったので、毎日の遊びと読書と学校の勉強だけの生活でした。
このように見てくると、子供たちにとっていちばん身につく習い事的なものは、やはり読書ではないかと思うのです。
◆◆オンラインクラスの読書紹介と、今後始める図書検定
言葉の森では、作文クラスも全科学力クラスも、どのクラスも授業の最初に全員の読書紹介をしています。
この読書紹介によって、みんなの読書の質と量が向上しています。
また、言葉の森では今後、図書検定の仕組みを日常化していこうと考えています。
この2つは、言葉の森の方針ですが、家庭でできることでもっといいやり方があります。
◆◆習い事のひとつのつもりで「予算内で本を自由に買っていい」とする仕組み
それは、読書を子供の習い事のひとつと見なして、「1ヶ月5000円以内なら何の本を買ってもいい」としておくことです。
5000円でなく、3000円でも、1万円でもいいと思います。
要するに、子供が自由に使える本代を、習い事の費用と見なしておくのです。
もちろん子供ですから、漫画を買ったり、くだらない本を買ったりすることは当然あります。
しかし、自分で選んだ本を自由に買えるということと、毎週のオンラインクラスの読書紹介が組み合わされれば、読書の量と質は確実に上がっていくと思います。
だから、子供たちにとっていちばんの習い事は、「予算の範囲で本を自由に買っていいという」家庭の方針になると思うのです。