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小学校3年生で書くこと負担に感じている子への対応 as/1044.html
森川林 2010/10/15 11:06 



 小学校3年生の子のお母さんから相談がありました。その子は、毎週、比較的上手に書けている子です。お母さんも。優しく協力的です。

 しかし、そんな子がある日、意外と書くことを負担に感じていることがわかりました。

 こういうときは、どうしたらいいのでしょうか。

 原因は、二つ考えられます

 第一は、2年生から3年生に上がり、課題が自由課題から題名課題になって急に書きにくくなったからです。

 しかし、題名課題が書きにくいからといって、自由課題に戻すのはよくありません。題名課題のまま書くことをよく準備して、短くてもいいから書くという対応をしていきます

 そして、対策としては、構成図を書くときにお母さんが子供と話をしながら一緒に構成図を埋めていきます。

 大人が構成図をどんどん書くのであれば、早ければ5分、長くても10分で全部埋められます。そして、子供に、「これで書いてごらん」と言うと大抵の子はすらすら書き出します。

 第二の原因は、作文はもともと負担の大きい勉強中だからです。しかも、学校で作文の勉強をしている子んどはほとんどいません。そこで、子供はどうして自分だけがこういう苦しい勉強しなければならないのかと思ってしまうのです。

 この対策は、お母さんだけではなく、お父さんに登場してもらうことです。お父さんが、子供の作文を見て褒めてあげ、言葉の森で勉強することの意義を話してあげるのです。

 このように、家族ぐるみで作文の勉強バックアップすることによって、子供は、この負担のある勉強にも楽しく取り組む力をつけていくのです

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なやす(母) 20101015  
取り急ぎご連絡いたします  今日16:00~のレッスンは欠席します。
小野先生によろしくお伝えください。

森川林 20101015  
 欠席連絡は、伝言メールのページから送ると、直接先生のところに連絡できます。(こちらで送っておきました)
http://www.mori7.net/outi/d/

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頭のよさと作文 as/1043.html
森川林 2010/10/14 13:27 


 作文の勉強を考える場合、勉強一般のことも考えておく必要があります。

 勉強の目的は、成績を良くすることではなく、頭をよくすることです。

 では、頭のよさは、どのような方法で評価されるのでしょうか。

 まず最初に考えられるのは志望校の合否です。志望した学校に合格したかどうかは、確かに、その学校の過去問と相性がよかったかどうか、推薦ではなく実力で合格したかどうかなどの要素もありますが、今の社会では、トータルな学力を評価する一つの尺度になっています。

 しかし、入試というのは数年に一度しかありません。もっと手軽なものとしては、PISAなどの学力テストによる評価もあります。

 知能検査による頭のよさの評価というものもありますが、これは、子供が主に小さいころに使われるものであることと、本来の検査の目的が頭のよさを評価するものではないことから、一般的な尺度とは言えません。

 推薦入試などでよく参考にされる、その子の過去のリーダーとしての実績などは、偶然に左右される要素がかなりあります。

 同じく、推薦入試では、英語の試験が課される場合がありますが、英語は、ほとんどの学生が授業で勉強しているという点から見ると、その子の勉強全体の学力にほぼ比例しています。しかし、これは、海外からの帰国子女など勉強の前提に差がある場合も多いので、一概に学力全体の評価になるとは言い切れません。

 数学の成績は、遺伝とは最も関係が薄いと言われています。数学の成績は、練習の量や解き方コツに関連しているので、頭のよさとは関係がありません。

 国語の成績は、本当ならば頭のよさときわめて高い相関があるはずですが、今の国語の成績はそうではありません。

 なぜかというと、現在の日本の国語は、文学の要素が多すぎるからです。文学の好きな子は、国語の文学分野が自然に得意になります。そして、なぜ文学が好きになるかというと、そこには多少遺伝の要素もありますが、それよりも、子供のころ熱中するような文学に出合ったということがかなり決定的な理由になるようです。

 しかし、文学が好きな子は、数学が逆に苦手になるという傾向があります。文学的な発想と数学的な発想は、その方法がかなり違うからです。

 では、頭のよさに最も関連があるのは何かというと、それは作文だと思います。思考力とは、そのほとんどが日本語力ですから、作文に使える語彙の豊富な子は、考えることも理解することも得意です。

 しかし、作文の点数は、個人が主観的に評価するだけでは、評価する人による差もかなり出てきます。

 そこで、森リンによる点数と、人間による内容の評価の点数が組み合わされれば、そのときの作文の評価が最もあてになる子供の頭のよさ(学力)になると思います。

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