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デフレの時代は、創造の時代(facebook記事より) as/1626.html
森川林 2012/10/02 20:03 



 もらうより、あげる方が楽しい。
 買うより、売る方が楽しい。
 教わるより、教える方が楽しい。

 これがデフレの時代です。

 供給が常に需要を上回るので、消費はどんどん楽になりますが、しかしその分雇用はどんどん厳しくなります。

 そういう時代に生き残るには、まず自分が今の仕事を離れても、他人に提供できる何かを持つことです。
 つまり、他の人に、あげるもの、売るもの、教えるものがあれば、それがこれからの時代の生き残りの切り札になります。

 それは、子供の教育も同じです。
 今の社会の枠にあてはまる人間になるだけでなく、自分から何かを作り出すことのできる人間になることが子供たちのこれからの勉強の目標です。
 なぜなら、今の社会の枠組になっているものは、デフレの時代に対応するために、これからますます、国外化、自動化、機械化していくからです。

 楽になる物やサービスの恩恵を受けながら、自分が提供できる新しい文化を創造することが、これからの時代の生き残り戦略です。



 今日もさわやかな日本晴れ。
 収穫の秋、食欲の秋、読書の秋です。

 facebookグループ「読書の好きな子になる庭」では、子供向けの本のおすすめを募集しています。
http://www.facebook.com/groups/118437524908264/

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国語力と読書の関係(facebook記事より) as/1625.html
森川林 2012/09/28 07:11 



 国語力と読書とは関係がないという人がいます。
 そう言えるのは、第一に短期間のことについてです。
 第二に、読んでいる本が易しすぎる場合についてです。

 国語力を建物にたとえると、その建物は、小高い丘の上に建っています。
 国語の成績を上げるコツは、短時間で説明でき、ほとんどの子はすぐに成績が上がります。
 国語力の建物は、すぐに建つのです。

 しかし、問題は小高い丘の方です。
 その建物が建っている丘は、その子のこれまでの読書や経験が積み重なってできたものです。

 小学生の場合は、大きく言えばそれまでの読書の量です。
 読書量が丘の高さになり、それはその上に建つ建物の高さよりも決定的なものなのです。

 中学生や高校生になると、丘はだんだん大きくなります。
 それはやがて小さな山のようになり、そこに、裾野、中腹、山頂などの区別ができるようになります。

 易しい本ばかり読んでいると、裾野だけが広がり、中腹や山頂が形成されません。
 しかし、易しい本がよくないというのではありません。
 易しい読書の裾野があるからこそ、中腹や山頂につながる道ができるからです。

 山頂近くの読書とは、入試問題の国語の文章と同じぐらいのレベルの読書です。
 そこまで読んでいる子は、建物をわざわざ建てる必要がないぐらい、読書力だけで国語力をカバーできるのです。



 昨日の「子育て講座」は、読解力のつけ方についてでした。
 そこで出された質問のひとつが、上の「国語力と読書は関係があるか」ということでした。
 約1時間、実際の国語問題をもとにして長々と話をしたので、聞いているお母さん方は眠かったと思います。

 でも、このわずか1時間ぐらいの説明を、子供の実際の国語のテストにあてはめて話してあげると、すぐに成績が上がるのです。
 その効果は、中学生や高校生という学年が高いほど顕著です。
 それは、既に小高い丘ができている年齢なので、建物の高さがすぐに国語の成績につながるからです。
 ただし、その場合でも、全体の高さを決めるのは、丘の高さと建物の高さの合計です。
 だから、第一に読書、第二に読解力をつけるコツという順番なのです。

言葉の森作文ネットワーク
http://www.facebook.com/kotobanomori

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