受験直前になると、子供以上に親や先生が不安になります。
不安になると、欠点を直すことに目が向きます。しかし、これがいちばんよくないのです。
まず第一に、欠点はそんなに簡単に直せるものではありません。
第二に、欠点を直す勉強に力を入れると、どんどん自信をなくしていきます。
欠点は捨てておけばいいのです。
普段の心がけがよければ、苦手な分野は出てこないと思っていれば気が楽になります。
そんな感じでいいのです。
そのかわり、これまで自分が勉強してきたやり方に確信を持ち、参考書や問題集を見なおして更に確実に自分のものにしていくことです。
その際、過去問にもう一度目を通しておくといいでしょう。どういう分野が重点になっているかがわかると、これまでの勉強の見直しにも焦点が絞れます。
過去問に目を通す方法は、まず、まだやっていない過去問に、あらかじめ答えを全部書き込むことです。
過去問は、自力でやろうとすると気持ちの負担が大きくなり、後回しになることが多いからです。
答えを全部書き込んだあと、その過去問の問題と答えを読書のようなつもりで読むのです。
「なるほど。この問題で、こういう答えになるのか。ふむふむ」という感じです。
受験勉強という一大イベントに臨む姿勢は、その後のその子の人生の大きなイベントに臨む姿勢のモデルのようなものになります。
そういう大きい視野で勉強を見ておけば、受験勉強はその子にとって勉強以上の大きな収穫のあるものになっていきます。
facebook記事より。
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他の教科の勉強は、間違えたら正しい答えの出し方を理解すればいいのですが、国語はそこが少し違います。
正しい答えが、線としてつながっているのではなく、面としてつながっています。
A駅からB駅へ行くには、AからBの路線で行けますが、麓から山頂に行くには、麓を何度も蛇行しながら登るしかありません。
国語の勉強法の麓は読書です。
それも、親が見て、くだらないと思われるような本がいちばんの麓を形成しているのです。
【そのコメントの一部】
● 例えば?どんな本ですか?
● 漫画、はだめですよね?
● 小学生の子におすすめなのが、怪傑ゾロリです。
子供はああいう変なギャグが大好きです。
しかし、文章は結構しっかりしています。なぜかというと、説明的なことがよく書いてあるからです。
その反対に、低学年の子によく読まれているある本は、短い会話ばかりでストーリが―進むようになっています。
文章のレベルから言うと、説明がしっかり書かれているものの方がいいと思います。
漫画は、小学校低学年までの子には、それだけでもプラスになります。
しかし、それ以上の学年になると、漫画は楽しみのために読むもので、読書のかわりになるものではありません。
学習漫画も同じです。知識はつきますが、文章力はつきません。
しかし、漫画がよいか悪いかというのではなく、ちゃんとした文章の書かれている本を読んでいるかどうかが大事です。
読書が主食で、漫画や雑誌はお菓子のようなものです。
お菓子だけになってしまうことよくないのですから、主食のことをまず先に考えていくことです。
● 私は本が好きです。漫画も、文芸も、ドキュメントも見ます。漫画からもたくさんのことを学びました。高校時代、新学期、初対面の国語教諭が、「好きな教科とその理由」という課題を出し、私の答えは、「国語、国語がすべての教科の土台だと思うから」で、先生に強い共感を持ってもらえたのが、今、海外での自分の子育てにも大きな励ましになっています。マレーシアでも、日本語を習い始めるきっかけがアニメ・漫画という人が多いです。麓・きっかけに終わらず、それを広げたり、高めたりして行くことが大事なのではないかと思っています。
いいね!を取り消す ・ 返信 ・ 2 ・ 昨日 9:56 (携帯より」
● おっしゃるように、海外で暮らす子は、漫画やアニメのような遊び的な生活の中で日本語の機会を増やすようにしていくことが大事だと思います。
言葉の学習は、勉強ではなく生活の中で豊かになっていくのでしょうね。
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