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面白い勉強とは as/3167.html
森川林 2018/02/07 10:07 


 勉強は、本来面白いものです。それは勉強することによって身につけた知識や技能が、他の何かの役に立つという経験ができるからです。

 人間に向上心や好奇心があるのは、この学んだことが役に立つということを知っているからです。

 ところが、今の子供たちの勉強は、こういう役に立つ勉強という実感があまりないようです。
 それはなぜかと言うと、点数に差をつけるための勉強で競争に勝つことを求められるような勉強をしているからです。

 その一つの例が、うっかり間違えやすい算数の問題です。
 算数の力は大切ですが、それは物事を算数的にとらえ処理する力をつけることが目的で、それ以上に、引っかかりやすい問題やパズルのような難問を解く必要はないのです。

 もちろん、そういうパズルを解くような難問に頭を使うことを趣味にできる子はそれでいいのですが、ほとんどの子にとって、そういう難問の解法パターンを覚える勉強は時間の無駄です。
 それよりも、もっと読書をしたり、自然と触れ合ったり、人間と交流したりする時間の方がずっと大切なのです。

 では、勉強はどういうところで面白くなるかというと、それは自分の学んだことを人に教えたり新しい分野に応用したりすること、つまり発表したり創造したりできる機会がある時です。

 思考発表クラブの子どもたちの勉強の発表が生き生きしているのは、その勉強の結果を採点されたり評価されたりするからではありません。
 評価の全くない中で熱心に勉強に取り組むのは、自分がしたことを発表して他の人に教える場があるからです。

 これからの勉強は、このような発表学習と創造学習を組み合わせたものが中心になり、その基礎力をつけるために自学自習があるという形になっていくと思います。

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森川林 20180207  
 これまで学校がなかったために勉強できなかった途上国の子供たちが、やっと学校ができ、勉強ができるようになったというときの喜びは、純粋に勉強できる喜びです。
 しかし、教育環境に恵まれた先進国の日本で、こういう喜びを持って勉強している子供たちはほとんどいないと思います。
 それはなぜかというと、勉強が主体的なものではなく、他から評価されるだけの受け身の勉強になっているからです。
 しかし、そういう受け身の勉強の克服する道はあるのです。


nane 20180207 1 
 今の子供たちに対する勉強の教え方は、レッドオーシャンで勝ち抜くために行われているようです。
 本当は、ブルーオーシャンで生きる力をつけるために勉強するのです。


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読書の楽しさは、読む楽しさと、紹介する楽しさ。作文も、人生も as/3166.html
森川林 2018/02/06 07:21 


 読書は、読んでいる間も楽しいものですが、そこで知ったことや考えたことをほかの人に紹介することもまた楽しいものです。

 作文の楽しさも同様で、書く楽しさとともに、発表する楽しさというものがあります。

 これまでの世の中は、吸収することを中心に成り立っていました。
 それは、物も情報も不足していたからです。

 しかし、今は、どの分野も供給過剰になっています。
 この過剰の時代に、人の動機の裏付けとなるものは、吸収することより外に向けても発散することです。

 その外に出す働きが、人間の個性を育てていきます。
 供給過剰の時代に生き残るのは、この個性なのです。

 個性を生かして、ある分野の第一人者になることが、今後の子育ての目標になります。
 そのための側面からの支えとして、吸収することも必要だという関係になっているのです。

(写真は、昨日の思考発表クラブでは、子供たちが紹介してくれた「今読んでいる本」です。)

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森川林 20180206 1 
 オンラインの本の紹介が面白いのは、ある本を読んでいることを誰かが紹介していると、同じ本を持っている子が、その本を探してきて、次々を、「僕も持っている」などと見せるときがあることです。

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