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読書力がつく寺子屋オンラインの読書紹介 as/3414.html
森川林 2018/09/25 08:48 

 読書は、読解力の土台です。
 読む力のある子は、毎日必ずと言っていいほど本を読んでいます。
 読まないのは、風邪などで休んだときだけで、それ以外はいつも本を読んでいるのです。

 この読む力が、学力の本質です。
 読む力の周辺に、さまざまな教科の学力がついてきます。
 だから、高学年になって成績が上がるのは、本を読む習慣のある子なのです。

 そして、読書力を最も伸ばす必要があるのが、この小学校高学年の時期からの読書です。
 それは、高学年になると、抽象的な語彙を理解する力がついてくるからです。

 では、小学校高学年からの読書力は、どう伸ばしたらいいのでしょうか。
 その答えのひとつが、子供たちの読書紹介です。
 寺子屋オンラインで、作文や発表の勉強をしたあと、子供たちが思い思いに読書紹介をします。
 低中学年のうちは、自分のことが中心で、ほかの人が紹介した本に関心を示すことはあまりありません。
 しかし、高学年になると、ほかの人の読んでいる本に関心を持つようになります。
 そして、誰かが自分の知らない難しい本を読んでいると、その本を図書館などで探して読んでみたくなるのです。

 寺子屋オンラインでは、読書紹介のほかに、勉強のあとの空き時間を利用して暗唱発表を行っています。
 この暗唱発表の効果が特にあるのが、小学校低中学年の子供たちです。
 ほかの子の暗唱を聞いていると、自分も暗唱をしてみたくなるのです。
 もちろん、高学年の子供たちにも暗唱をしている子はたくさんいます。

 寺子屋オンラインは、もともとの作文や発表の勉強のほかに、読書や暗唱などいろいろな副産物があることがわかってきました。
 今後、授業の曜日時間帯を大幅に増やして、希望する人は誰でもすぐに参加できるようにしていく予定です。

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森川林 20180925  
 経済学者の森嶋通夫さんが、「なぜ日本は没落するか」という本の中で、自分の高校生時代を回想しています。
 森嶋さんの考える力を伸ばしてくれたのは、高校や大学の先生よりも、高校時代の寺田君という仲のよい友達だったというのです。
 学年が上がるにつれて、学力は、よい先生やよい教材によってではなく、よい友達によってついていくのだと思います。


nane 20180925  
 先日行った日曜朝の親子作文体験学習は、全員が初めての参加でしたが、ほとんどの人が問題なくZoomの会場で作文の発表や本の紹
介や暗唱を行いました。
 今後、このZoomで行う少人数の寺子屋オンラインクラスを大幅に広げていきたいと思っています。
 人数が増えれば、学年別のクラス分けなども容易になるからです。

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遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか as/3413.html
森川林 2018/09/24 11:01 

 学校は何のためにあるのでしょうか。
 ほとんどの子にとって、それは友達と会うためです。
 友達がいるから、又はかわいいあの子がいるから、学校に行きたくなるのです。

 では、学校で友達と何をするのでしょうか。
 勉強ももちろんあるでしょう。

 しかし、友達とすることの中心は遊びです。
 15分休みや昼休みのちょっとした時間に、限られた枠で自由に遊ぶことが楽しいのです。
 あとに退屈な授業があるから、余計楽しいのかもしれません。

 では、なぜ遊びが勉強よりも楽しいのでしょうか。
 それは、自分が主人公として参加できるからです。
 自分が、大きな背景の一人ではなく、ちゃんと名前を持った主人公として登場できるからです。

 では、なぜ遊びでは主人公として参加できるのに、勉強では背景の一人になってしまうのでしょうか。
 一つは、勉強の中身が、自分の興味や関心によってではなく、外側からの枠組みとして与えられるからです。
 その枠組みを速すぎも遅すぎもせず、決められた速度で進まなければならないからです。

 もう一つは、参加者の人数が多すぎるからです。
 綱引きは遊びに似ていますが、綱引きに熱中する子はいません。
 自分が大勢の仲間の人数の一人になってしまうからです。
 それと同じように、勉強のほとんどは、教わる人数が多すぎるのです。

 授業というものは、ほとんどの場合、楽しいのは教える人だけで、教わる人の多くは眠さを我慢しています。
 だから、長い時間授業を聞いていても、頭にはほんのわずかしか残りません。
 それで、仕方ないから、頭の残り具合をテストしなければならなくなるのです。

 確かに、「銀の匙」を教えた橋本先生のように、みんなが熱中する授業もあります。
 しかし、それは、子供たちのレベルが均質で、全員に教えることが、それぞれの生徒に個人的に教えることと一致するような恵まれたケースの場合です。
 普通の学校の普通の授業で、日常的にそういう熱中できる授業をすることは、不可能とは言わないまでも、かなり困難です。

 では、遊びのように子供たちが主体的に参加できる勉強をするには、どうしたらいいのでしょうか。
 それは、第一に、勉強の内容が、それぞれの生徒の創意工夫ができるものになっていることです。
 そして、第二に、全員が主人公として参加できるぐらいの、遊びと同じ少人数で勉強ができることです。

 実は、これが、寺子屋オンラインの作文コースと発表学習コースです。
 もちろん、寺子屋オンラインの勉強はまだ始めて間もないので、すべてのクラスが理想的にできているわけではありません。
 参加者がまだ少ないために、同じ学年の子供どうしの交流が限られてしまうクラスもあります。
 しかし、これはいずれ時間が解決していくと思います。

 長く続けているクラスでは、学校はインフルエンザで休んだが、寺子屋オンラインだけには参加するという子もいます。
 風邪を引いて休んではいるが、みんなの話を聞きたいので、授業だけは録画しておくという子もいます。
 それらの子供たちが、北は北海道から南はシンガポールまで(2018年9月現在)、たまたま偶然寺子屋オンラインで会っただけの子供たちなのです。

 寺子屋オンラインは、5、6人のメンバーが、互いの顔が見えるZoomの会場で、自分で工夫した勉強を発表するという、通学でも通信でもない、また単なる勉強でも遊びでもない、新しい勉強をするクラスです。

 森林プロジェクトの作文講師資格を持つ先生の協力を得て、これからこの寺子屋オンラインの勉強を世界中に広げていきたいと思っています。


▽作文の体験学習を寺子屋オンラインクラスで受けることを希望される方は、ひとこと欄にその旨をご記入ください。別途資料をお送りします。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php

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nane 20180924  
 ロールプレイングゲームと勉強は似ています。
 以前やったことが伏線になって、新しいステージに進めるからです。
 欠けていた輪がつながるとき、人間はそこに知的な喜びを感じるのです。
 しかし、ゲームがすぐにつながるのに対して、勉強はなかなか輪がつながるところまでいきません。
 だから、輪になっていることに気がつかず、ただ退屈な尾根を登っているだけのような気がしてしまうのです。
 その退屈さを補うものは、一緒に登る友達がいることです。
 そして、そのうち、友達がいなくても登ること自体が楽しくなってくるのです。

森川林 20180924  
 遊びが面白いのは、自分が主人公になれるからです。
 勉強が面白くないのは、先生だけが主人公だからです。
 だから、勉強も遊びのようにすればいいのです。
 その秘訣は、みんなが主人公になれる少人数でやることです。


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