ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4793番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
塾に行かなくて済む勉強――本当の勉強はコミュニティ教育――自習室はこれからカメラオンに as/4793.html
森川林 2023/07/09 14:05 

那須の合宿所から車で15分ぐらいのところにあるきれいな川


 三題噺(ばなし)のようなタイトルになりましたが。

 私(森川林)は、昔の世代なので、塾や予備校に通ったことはありません。
 昔は、それが普通でした。

 だから、うちの子2人も同じでした。
 しかし、みんなから珍しがられたようです。


 私は、勉強はひとりでやった方が能率がいいのだから、人に教えてもらうのは時間の無駄だと思っていました。

 しかし、今は、学校の教育力が低下しています。
 行事などが盛んなわりに、勉強は塾や家庭でカバーしてもらっているようなのです。


 ネットの記事で、ChatGPTが家庭教師の代わりになるという話が載っていました。
「ChatGPTを家庭教師にした子の成績「驚きの結果」、家庭教師を雇えなかった子にも教わるチャンス」
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/ad3f91aa442c74a7020c8ab6ddadde35ad20247e

 今はまだ、ChatGPTは、子供にとってそれほど使いやすいわけではありません。
 しかし、近い将来には、子供が、解いている問題をパソコンのカメラでChatGPTに見せて、音声で、「どうして、この答えがこうなの」と聞くと、ChatGPTが音声とテキストでていねいに答えてくれるという時代になります。

 わざわざ塾に行ったり、家庭教師に来てもらったりする必要はなく、自宅でChatGPTと対話をして勉強していけばいいのです。


 では、学校の役割は何になるかというと、これは誰もが言っていることですが、リアルな人間関係や自然との関わりを学ぶ場になります。
 勉強は家庭でやって、学校は遊ぶ場になるということです。
 塾や家庭教師は、要らなくなります。

 しかし、本当は、実は学校も要らないのです。
 学校は、30人から40人の生徒をまとめて教えるという制約から、子供に対する管理が強すぎます。
 決まった時間に、決まったやり方で、決まったことをしなければ叱られます。
 学校に行くメリットよりも、学校に行くデメリットを感じる子が多いから、今のように不登校が年々増加しているのです。


 子供たちの教育で大事なことは、知識を学ぶことが一方ではありますが、それは家庭でのAI教育で間に合うようになります。
 もうひとつ大事なことは、友達との発表や対話や交流というコミュニティ活動の中で、個性と創造性を生かして学ぶことです。
 コミュニティと個性の両方が必要です。
 個性と創造性を生かす教育とは、作文、創造発表、プログラミングなどの教育です。

 そういう新しい教育ができるのは、塾でも学校でもありません。
 それが、言葉の森が進めているオンライン少人数クラスの寺子屋的な教育なのです。


 しかし、勉強には、個性や創造性の前に、ある意味で退屈な基礎学力の習得という面があります。
 基礎学力が伴わない個性や創造性は、あまり社会に役立つものにはなりません。
 退屈な勉強もしっかりやっておく必要があるのです。

 その退屈な勉強を、自宅で一人でやるのではなく、友達のいる中でやるのが、オンラインの自習室です。
https://www.mori7.com/teraon/js.php

 また、自宅で読んでいる本を発表する場が、オンラインの読書記録です。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php

 自習室は、当初、誰もが参加しやすいように、カメラオフで参加してよいとしていました。
 しかし、何人かの子が、カメラオンで、カメラを机上に向けて勉強していました。

 勉強で大事なのは、周囲の雰囲気です。
 ほかの人がやっている様子が見えると、自分も自然にやる気が出ます。

 そこで、今後、カメラオンを基本にし、できればカメラは机上に向けるようにするということにしました。
 カメラを机上に向けるには、外付けカメラが必要になります。
 外付けカメラが用意できない場合、自分の顔をわざわざ映さなくていいので、カメラを天井などに向けて何しろカメラオンでやっていくということにします。


 勉強のよくできる子は、毎日の勉強時間がほぼ決まっています。
「小学生が宿題をするタイミング、「学校から帰ってすぐ」がダントツ1位 =「おうち教材の森」調べ=」
https://ict-enews.net/2023/07/07arinna/

 しかし、小学校高学年や中学生になると、勉強時間が本人任せになるので、勉強のきっかけがなかなかつかめない子や、テストの前だけ集中するムラのある勉強をする子が増えてきます。

 オンライン自習室に入る時刻を家庭で決めておけば、家庭学習も取り組みやすくなります。
 保護者が仕事のために家に戻れない場合でも、子供の自習記録を見れば、どういう勉強をしていたのかが一目でわかります。
 また、仕事からの帰宅の途中に、スマホで自習室に入り子供の勉強の様子を見ることもできます。(やる人はいないと思いますが(笑))

 私は、当初、勉強は自分ですればいいのだから、自習室をわざわざ利用する人はそれほど多くないだろうと思っていました。
 しかし、高校生ぐらいになっても、勉強は自宅でするよりも、図書館などに通った方が気持ちが切り替えられるという人は多いと思います。

 家庭で、子供の自習時間を決めておき、その時間になったら、とりあえず自習記録をつけて自習室に入り、自分で決めた時間だけ自習室で勉強するというようにすれば、自宅学習もやりやすくなります。

 そのために、カメラオンで自習室に入るということをこれからの基本にしていきたいと思います。

 次々に、話が広がってしまいましたが、塾不要――コミュニティ教育――自習室というのは、ひとまとまりの新しい教育の話なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
自習表(5) オンライン教育(0) 未来の教育(31) 

記事 4792番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
低学年のときほど、作文クラスの楽しい授業を――勉強で大事なことは長続きすること as/4792.html
森川林 2023/07/08 16:37 

カタクリ

 言葉の森の作文指導は、小1から高3まで幅広く行っています。
(実際には、幼長の生徒も、社会人の生徒もいますが。)

 小1や小2のころの作文の勉強は、最初のうちは、家庭でお母さんが教える形でも進めることができます。

 しかし、やがてお母さんが教える作文指導では、子供は嫌がるようになるのです。
 それは、お母さんが教えすぎるからです。

 作文は、教えすぎると苦手になります。
 学校でも、作文指導に熱心な先生のクラスになると、多くの子が作文が苦手になります。
 得意になるのは、いつも褒められる数人の子だけです。
 作文は、教えすぎてはいけないのです。


 言葉の森では、作文個別指導と作文クラス指導のふたつの指導形態があります。
 作文個別は、先生とマンツーマンで教えてもらう指導です。
 作文クラスは、5人以内のクラスで、みんなで一緒に作文を書く指導です。

 どちらの方が子供の勉強が長続きするかというと、明らかに作文クラスの方なのです。

 その理由は、言葉の森の先生は教えすぎることはほぼありませんが、ほかの生徒が見えない中で、自分の子の作文だけを見ているお母さんが教えすぎてしまうからです。

 お母さんが教えて書かせる作文は、最初のうちはとても上手です。
 そのままコンクールに応募できるような立派な作文を毎回書きます。
 手抜きをして書くようなことは全くありません。

 そういう作文を書いている子が、突然やる気がなくなり、作文を書くことを嫌がるようになるのです。
 それは、教えられすぎたからです。

 作文クラスの場合は、同学年のほかの子の作文を見る機会があります。
 どんなことを書くか、互いに発表し合う時間もあります。
 読書紹介や一人一言の自由発言の時間もあります。

 そういう対話と交流の中で、多少上手な子やそれほどでもない子がいても、みんな、ほぼ同じような経験したり、考えたり、書いたりしていることがわかります。
 だから、作文の勉強に無理がないのです。


 そして、将来、もっと大事になることは、小学1年生のころから一緒のクラスで作文を書いていた子は、高学年になり、中学生になり、高校生になったときに、幼馴染(おさななじみ)の生徒どうしになることです。

 上の学年になったときは、作文以外に、国数英の勉強を一緒にしたり、創造発表やプログラミングの勉強を一緒にしたりするかもしれません。
 小学校低学年のころから一緒に勉強していた子と、大きくなってからも一緒に勉強できるということは、なかなか得られない貴重な経験になります。


 人間は、知識だけを合理的に吸収する勉強をしているわけではありません。
 その勉強の中で、同じ場所と時間を共有する友達や先生と一緒に勉強しています。
 これがコミュニティ教育という概念です。

 今は、学校や塾が、このコミュニティの役割を果たしていますが、やがて少子化の進展の中で通学の教室には限界が出てきます。
 しかし、単に動画を見るだけのオンライン教育では、生徒どうしのつながりはできません。
 5人以内のオンラインの少人数クラスで、いつも同じ友達と一緒に勉強する仕組みがこれから必要になるのです。


 このことは、まだ多くの人に理解されていないように思います。
 生徒どうしの読書紹介や、発表と質問と感想の時間や、一人一言の自由発言の時間を、無駄なおしゃべりの時間と思っている保護者の方もいると思います。

 しかし、それはそうではないのです。
 対話と交流の中で勉強することが、これからの教育の最も重要な要素になります。

 小学校低学年のクラスでは、読書紹介や一人一言の時間に、みんな生き生きと発言しています。
 こういう生きた時間を共有することが、これからの教育には必要になるのです。


 ところで、5人以内の少人数クラスを多数運営することは、きわめてコストのかかる経営形態です。
 1対1の個別指導や、10人以上の集団指導であれば、もっと低コストで運営することができます。

 しかし、今後の教育を考えた場合、個別指導でも、集団指導でもなく、少人数のクラス単位の個別指導が重要だと考えるので、言葉の森では、これからもこの少人数クラスを運営していくつもりです。


 今回は、9月からの作文受講料の引き上げをすることになり、誠に心苦しく思いますが、ぜひ事情をご理解くださるようお願い申し上げます。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンライン教育(0) 小学校低学年(79) 作文教育(134) 
コメント141~150件
……前のコメント
作文用紙の廃止 森川林
 新たに記事を追加しました。  小学5、6年生の生徒にも、 6/19
記事 4771番
作文用紙の廃止 森川林
 記事を追加しました。  なお、7月からの新学期については 6/19
記事 4771番
優しい母が減っ からあげ
うちはお母さんが怖いけど僕の将来の為だと思って素直に聞いてい 6/18
記事 979番
作文力のない子 森川林
 ゆきちさん、コメントありがとう。  作文が苦手だと思う理 6/16
記事 4480番
作文力のない子 ゆきち
読書は大好きで大好きでたくさん読みました。 でも、作文はと 6/16
記事 4480番
2023年の夏 森川林
 2023年の夏期講習は、暗唱、読書感想文、受験作文、国語読 6/7
記事 4756番
小学3、4年生 森川林
 ありがとうございます。  この本は、結構内容が深いので、 5/30
記事 4752番
小学3、4年生 しげか&
この本教えていただき、私も友人に勧めて、友人の子も読んで、ま 5/30
記事 4752番
読書感想文コン 森川林
 ChatGPT時代には、大勢の人数の中から一人を選ぶとか順 5/29
記事 4751番
声掛けは否定語 森川林
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。  子供が何 5/27
記事 4748番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習