ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4848番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/2
受験勉強の根底にある学力は、読書力と作文力――そして、受験後も本当に続く学力は、読書力と作文力――小学4年生までの作文と、小学5年生から先の作文は質が違い、小学生までの作文と中学生からの作文も質が違う as/4848.html
森川林 2023/11/15 09:44 

シジミチョウ

●動画:https://youtu.be/RxUeltXORR8

 中学受験にしろ、高校受験にしろ、受験勉強は、全力で取り組むことが必要です。
 次々に出される宿題や、次々に行われるテストに合わせて、生活を受験一色にして取り組むのです。

 人間は、何かに熱中する時期が1年間ぐらい続くことがあります。
 そこで得られるものは、もちろんあります。

 しかし、忘れてはならないものもあります。
 それは、人間として正しい成長をすることです。

 正しい成長とは、ひとことで言えば、思考力、創造力、共感力を育てることです。

 人生は、入試のあとも長く続きます。
 その長く続く人生を有意義にするのが、考える力、創造する力、共感する力です。

 小学1・2・3年生から作文の勉強を始めた生徒は、小学4年生になると、自由に上手な作文を書けるようになります。
 しかし、上手な作文を書くことが、作文の勉強の目的ではありません。

 小学5・6年生になると、作文の課題が抽象的になります。
 「人間とは」とか、「友情とは」とか、「優しさとは」とかいうテーマが出てきます。
 そのときに、ありあわせの知識でお茶を濁した作文を書くこともできます。
 しかし、そこで、お父さんやお母さんと話をして、より深い考えを持つこともできるのです。

 また、読書は、受験勉強には直接結びつきません。
 本当は、読書力のある生徒は、国語だけでなく算数も英語もできるようになるのですが、それは即効的にそうなるのではありません。
 だから、受験勉強の間は、読書は少なめになってもやむを得ません。

 しかし、読書は、受験後の勉強や生活に生きてきます。
 この受験後の生活の方がずっと長いのですから、読書の習慣は絶やさないようにすることが大事です。

 読書と作文の勉強を続ける最初の選択は、小学4年生ごろに来ます。
 受験する生徒は、塾の勉強が忙しくなるので、読書と作文を続けられなくなります。
 しかし、ここで将来のことを考えて、読書と作文は忙しくなっても続けていくという選択をすることが大事です。
 その選択が、あとで生きてくるのです。

 小学4年生は、普通に作文が上手に書けるようになる時期です。
 しかし、それは普通の生活作文であって、小学5、6年生から始める説明文ではありません。また、中学生から始める意見文でもありません。

 小学4年生までの生活作文は、その後の説明文、意見文の土台にはなっていますが、質が全く違います。
 だから、小学5年生になってから急に作文を難しく感じたり、中学生になってから急に構成どおりに書けなくなってくる生徒がいるのです。

 これは、読書も同じです。
 易しい物語文の本から、自然科学や社会科学や人文科学の説明文の本に移行できるかどうかが読書力向上の境目になるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

記事 4847番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/2
プリペイドカードという言葉――日本語を国際語にするために何が必要か――ワープロ、スマホ、ノーパソなどの和製英語が、日本語を国際化する道になる as/4847.html
森川林 2023/11/14 09:37 

水浴びをしにきたジョウビタキ

●動画:https://youtu.be/zR1GEn69gkQ

 コープで買い物をしたときに、プリペイドカードを出そうとして、「あ、これ……」と、言葉が出てこなかった。

 日常会話で、「このあいださあ、プリペイドがさあ……」というような会話はまずない。
 プリペイドという言葉は、まだ日本語ではないからだ。

 ナウいことをやろうとして、やたらに外来語を使う人が、団塊の次の世代の人たちに多い気がする。

 だから、日本中で、わけのわからない外来語が増えている。
 インクルーシブとか、インフラストラクチャとか……。
 そういう人たちには、「おまえの頭の方が、インクルーシブだろ」と言っておきたい。(よくわからん)

 しかし、昔のように、ベースボールを野球、サッカーを蹴球と言い換えるような変革は、もうできない。
 昔と違って、あまりに外来語が普通に広がりすぎたからだ。

 だから、当面の解決策は、和製英語になる。
 ワードプロセッサーなら、ワープロ。
 スマートフォンなら、スマホ。
 ノートパーソナルコンピュータなら、ノーパソ。

 英語の世界では、簡略化したいときに、頭文字を使う。
 ラージ・ランゲージ・モデルズだったら、LLMとか。
 しかし、日本語なら、ララモと略せる。(まだ誰も言っていないが。)

 同じように、プリペイドカードなら、プリカ。
 インクルーシブなら、インクル。
 インフラストラクチャなら、インスト。(エンストみたいだなあ)

 外来語をやめて、和製英語を作ることが、今後の日本語を国際化させる道だ。

 日本語に、カタカナがあってよかった。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20231115  
AI翻訳の時代には、和製英語が生きてくる。
このことに気づいている人はまだいない。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
息抜き(19) 
コメント121~130件
……前のコメント
7月の森リン大 森川林
 中学生になると、それまで小学生のうちは、お父さんやお母さん 10/31
記事 4830番
7月の森リン大 森川林
小6のころは、お父さんやお母さんへの取材も自然にできるので、 10/30
記事 4830番
不登校の原因は 森川林
不登校の根本原因は、学校の授業が退屈なこと。 だから、授業 10/26
記事 4829番
作文は、出力す 森川林
作文の勉強というと、赤ペン添削というのが普通でした。 しか 10/25
記事 4828番
ランキングのペ リク
サンキュウ 10/20
記事 4463番
ランキングのペ リク
一位だー 10/20
記事 4463番
作文が早く書け 森川林
 最新の音声入力の記事は、こちらです。 https://w 10/11
記事 3310番
作文が早く書け 森川林
 拝見しました。  面白い試みを教えてくれてありがとうござ 10/11
記事 3310番
作文が早く書け heoq
子供が作文の宿題に使うために、音声認識と音声合成を試してみま 10/11
記事 3310番
優しい母が減っ :
私のお母さんは、自分がイライラしているとすぐものに当たったり 10/6
記事 979番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習