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なぜ新しいことと学ぶのか――パソコン、ChatGPT、3Dプリンタ、仮想通貨、クラウドファンディング、その他 as/5031.html
森川林 2024/03/26 08:13 

コブシ



 総合学力クラスの小学4年生の生徒が、創造発表の週の授業のとき、自分の作ったキャラクタを紹介して、「いつか、このキャラクタを売れるようにしたい」と言っていました。
 大物(笑)。

 昔ながらの国算英理社を勉強していただけでは、こういう発想は生まれません。
 昔の勉強は、仕事をさせられる人になることが目標で、仕事をする人になることではなかったからです。

 経済が発展しているときは、仕事をするためのハードルは低いものでした。
 勉強は、そこそこできれば、自分で新しい仕事を始めることができました。

 松下幸之助、本田宗一郎、井深大(まさる)は、学校の勉強は、普通にそこそこできていただけだと思います。
 少なくとも、超エリートと呼ばれるような学歴では全くありませんでした。

 しかし、日本が戦後の復興に向けて、新しい社会を作ろうとしているときに、高学歴は必要なかったのです。

 必要なことがあれば、必要なときに学べばいいので、学ぶ力と意志があれば、学ぶことはあとからいくらでも身につけることができたのです。

 しかし、その後、日本の経済は停滞しました。
 量的には発展していましたが、質的には停滞していきました。
 できあがったものを改良して増やしていくだけの経済になったのです。
 今も、その時代は続いています。

 だから、今の若者の多くは、大学入試のゴールを達成したあと、大企業に入社することをゴールにしています。(一部は、違いますが)
 もちろん、それは、悪いことではありません。
 企業の大きな肩の上に乗って、自分の個性を更に大きく伸ばすことはできます。

 しかし、それは沈んでゆく豪華客船の上で、よりよい上の階に移ることでしかないように思うのです。

 新しい時代は、新しい小船に乗って始めることです。
 今はまだ、そういう選択は無謀のことのように思えます。

 しかし、世の中の変化が迫っているときには、早めに無謀なことに挑戦していくのがいいのです。
 明治時代に入る前の福沢諭吉の選択に賛同する人は、家族でも友人でも知人でも誰ひとりいませんでした。
 みんなから認められるようなことは、時代の変革期には時代遅れのことなのです。

 ところが、新しい時代に挑戦するためのベースは、松下幸之助、本田宗一郎、井深大が生きていた時代とは違っています。
 その違いを理解することが大事です。

 第一は、現代の新しいテクノロジーを前提にすることです。
 それが、パソコン、ChatGPT、3Dプリンタ、仮想通貨、クラウドファンディングなどです。

 しかし、新しいテクノロジーをそのまま使うようなものは、すぐに競争過多になります。
 中国のシェアサイクルは、一時は広まりましたが、今残っているの会社はわずかです。
 結局、競争が過多になるものは、工夫を続けるところしか生き残ることができません。

 だから、必要なことの第二は、読書によって自分の考えを深めることです。
 単に新しいものに着手するだけではなく、そこに自分なりの哲学を作っていくことです。

 新しい技術と古い読書、これが、これからの子供たちの学ぶべきものの基本です。

 しかし、子供たちの保護者である、お父さんやお母さんの多くが、どちらも苦手であることが多いのです(笑)。

 大人の人が今から読書をがんばるのは難しいので、とりあえず、子供と一緒に新しい技術に接していくことが大事になると思います。

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今日は読書3冊。世の中は、いい方向に変わっている as/5030.html
森川林 2024/03/25 17:12 

レンギョウのつぼみ



 目白駅に行かなければならない用事があったので、本を3冊カバンに入れて、行き帰りで読むことにした。
 行きに1時間半、帰りに1時間半ぐらいだから、たっぷり読めた。

 本棚から急いで取り出したので、かなりランダムだが、
日本転生」(苫米地英人)
「ChatGPTプログラミング1年生」(森巧尚)
「シリウス宇宙連合アシュター司令官VS保江邦夫緊急指令対談」(保江邦夫・江國まゆ)

 もうすでに読んでいたものもあったが、繰り返し読んでもいいと思ったので持っていった。

 3冊の読後感をまとめてひとことで言えば、世の中はいい方向に変わっているということだ。

 特に、苫米地さんの話は、一昔前だったら言えなかっただろうことが書かれている。
 保江さんも、そう。
 ChatGPTは、これから中学生以上の生徒全員がアカウントを取得するといいと思う。

 野口悠紀雄さんの「ChatGPT超勉強法」にも書いてあったが、もう、先生という仕事は要らなくなると思う。

 そのときの新しい教育の方向はわかっている。
 それは、ひとつは作文と創造発表とプログラミングだ。

 しかし、もうひとつ、国数英理社の教科の勉強をひととおりしておく必要がある。
 それは、基礎学力、総合学力、全科学力でまとめて短時間でやればいい。

 勉強を短時間で済ませて、空いた時間は、自分の好きなことと難読に力を入れることだ。

 苫米地さんの本で、共感したところが、学生は難しい本をしっかり読めということだった。
 考える力のある人は、すべて読書の大切さを知っている。

 とりとめのない話になってしまったが、今日は充実した一日だった。

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森川林 20240325  
苫米地さんの「日本転生」は必読書。

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【合格速報】北海道立札幌北高校 as/5029.html
言葉の森 事務局 2024/03/25 11:30 
北海道立札幌北高校 Y.K.さん

<担当講師より>

(プログラミングクラス)
 何ごとにおいても自ら考え行動できる文武両道のKくん、受験直前にもプログラミングクラスで楽しく学び続けてくれていました(よい気分転換になっていたかな?)。テキスト通りに進めたあとは試行錯誤しながら様々なアレンジを加え、いつも自分らしい作品に仕上げてくれるところが印象的でした。陸上部の活動でも上位大会に出られる実力者で勉強もがんばっているのに、いつも飄々と爽やかな笑顔で参加してくれるスマートなKくん、年の離れた体験・振替の友だちに対しても分け隔てなく優しいコメントを伝えてくれるところもとても素敵だなあといつも思っていました。新しく始まる高校生活も、その先の生活もぜひKくんらしくエンジョイされてくださいね!第一志望合格おめでとうございます!!

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共感力とは何か――思考力、創造力、共感力を育てることが勉強の目的。あともうひとつ科学力もあるが。 as/5028.html
森川林 2024/03/23 07:49 




 「虹の戦士」の話の中で、老婆が語る最後の言葉は、こうです。

「愛と喜びをみんなの間に広げることだけが、この世界の憎しみを、理解とやさしさに変えることができる。この世界から、いっさいの戦争と破壊をなくするために、残された道はもはやそれひとつしかない」


 共感力とは、こういう考え方を表す概念です。


 塩谷さんは、同じことを、「大和(だいわ)の御代(みよ)」という言葉で言い表しました。

 大和とは、自分の平和、家族の平和、日本の平和、世界の平和を超えて、あらゆるものが平和に生きることです。


 人間に対してだけでなく、すべての生き物に対して、鳥でも、虫でも、木々でも、また、生き物を超えて、空でも、風でも、太陽でも、そこにそう存在しているものすべてを温かい目で見る感性が共感力です。


 では、共感力は、どのようにして育つのでしょうか。

 それは、決心です。

 あらゆるものを愛そうとする決心によって、人間は共感的な人間になるのです。

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森川林 20240323  
言葉の森のライバルというのはない。

森林プロジェクトでやっている教室は、言葉の森と同じ教材で同じレベルだから、むしろ共通の友達だ。

ぶんぶんドリムは、言葉の森のマネで始めたところだから、まあがんばってやってくださいということだ。
齋藤孝さんの顔を見て始めた人がほとんどだろう。
情報弱者というのは、文章よりも印象で判断する人たちのことだ。

言葉の森の本当のライバルは、未来だ。
未来の社会で求められる、思考力、創造力、共感力の教育に、まだ、言葉の森は部分的にしか追いついていない。

しかし、方針は明確だから、あとは時間の問題だ。

教育は、小学校や中学校や高校の生徒だけの話ではなく、大学生になっても社会人になっても必要なものだ。
もちろん、それは、教えてもらう教育ではない。
みずから創造する教育だ。

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