ログイン ログアウト 登録
 作文検定と文章自動採点ソフト森リン Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 438番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
作文検定と文章自動採点ソフト森リン as/438.html
森川林 2009/03/30 11:45 
 小学生のころは、作文を書く機会が豊富にあります。特に小学校低学年のころは、毎日日記を書くという宿題も多く、書く機会に恵まれています。
 しかし、小学校高学年から中学生になると、作文を書く機会はかなり減ってきます。高校生になると、学校で文章を書く機会というのものがほとんどなくなります。大学入試の小論文に対応するために、高校でも書く時間をふやしているところがありますが、共通している問題は、採点と講評に負担が大きいのであまり頻繁に指導することができないということです

 そこで、言葉の森が考えたのは、大まかな評価をソフトが採点し、細かい部分を人間が見ていくという方法です。
 言葉の森が開発した作文小論文の自動採点ソフト「森リン」は、人間の評価との相関が高く、使い方を工夫すれば十分に実用にたえるものになっています。作文検定試験も、この森リンの採点を中心に行っています。
 森リンで採点すると、人間が読んで内容が濃いと感じられる文章が高得点になります。しかし、内容の判断をソフトがしているわけでありませんから、奇抜な内容であっても高得点を取れる場合があります。しかし、あまり不自然な内容の文章は、語彙の分布にも不自然な面が出てくるので、その不自然さをチェックすることによって、人間の評価と似た評価になります。

 ここで、大事なことは、森リン以外の他のソフトでも、似たような得点の傾向になるということです。ということは、今後、機械による採点が普及すれば、その機械による採点に対応した文章の勉強が行われるようになるという予測ができます。
 これは現在の入試問題と勉強法の関係と似ています。最初は、常識的な学力に対応した入試問題ですが、その入試問題に対応した勉強の仕方が行われるようになると、その勉強法を上回る入試問題が出されるようになります。そして、入試問題の傾向と勉強の方法がスパイラル状に発展して学力が進歩していくのです。これがときに、学力の本質をはずれた瑣末な入試問題につながる可能性はありますが、それをチェックすることができれば、評価と方法が相互に影響しあう形で物事が進んでいくのはいいことだと思います。
(つづく)

(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 

コメント欄

コメントフォーム
作文検定と文章自動採点ソフト森リン 森川林 20090330 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
やゆよら (スパム投稿を防ぐために五十音表の「やゆよら」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習